Little Feat Discography [Artist LMN]
Little Feat
リトル・フィート (Little Feat)は、1969年に結成されたアメリカのロック・バンド。ニューオーリンズR&B、ブルース、カントリー、ジャズなど、アメリカン・ルーツ・ミュージックの影響を色濃く押し出しているサウンドが特長。解散、再結成を経て、結成以来40年近く経った現在も活動を続けている息の長いバンド。
Little Feat - Fat Man In The Bathtub
1969年、フランク・ザッパのマザーズ・オブ・インヴェンションのメンバーだったローウェル・ジョージ(sl-g,vo)、ロイ・エストラーダ(b)を中心にロサンゼルスで結成。バンド名はマザーズのドラマー、ジミー・カール・ブラックがロウエルの足にインスピレーションを受けて、リトル・フィートと名づけた。
ロウエルのデモ・テープに興味を示したワーナー・ブラザーズはリトル・フィートと契約。彼らは1971年、ラス・タイトルマンのプロデュースにより、1stアルバム「Little Feat」でデビュー。後に出世作となる “Willin'”はここではライ・クーダー、スニーキー・ピートをフィーチャーしたヴァージョンが収録されている。
Little Feat (1971)
“Willin'”の別ヴァージョンが収められるのが1972年発表の2ndアルバム「Sailin' Shoes」。今でこそ代表作に挙げられるこのアルバム、しかし当時はそれほどのセールスを上げることはなかった。
Sailin' Shoes (1972)
ロイ脱退後、リトル・フィートはデラニー&ボニーのバンドに居たケニー・グラッドニー(b)、サム・クレイトン(per)、ポール・バレル(g)の3人を加え、その強力な布陣で名作「Dixie Chicken」を レコーディング。ロウエル自身がプロデュースしたこの作品は、ニュー・オリンズR&B~アラン・トゥーサンのサウンドに多くの影響を受け、現在ではロック名盤に欠かせない代表作。
Dixie Chicken (1973)
再編されたリトル・フィートは4作目「Feats Don't Fail Me Now」を1974年に発表。これが初めてのチャート・インを果たす(全米最高位36位)。この後のリリースを並べると、1975年にビル、ポールの楽曲も増えた「The Last Record Album」、ロウエルが肝臓障害で十分な活動が出来ない中、1977年に発表された「Time Loves A Hero」、そして1978年に発表され、彼らにとって唯一のゴールド・ディスクとなった最大のヒット作 「Waiting For Columbus」(1977年ロンドンでのコンサートを収録した2枚組)と続く。
1974年の「Feats Don't Fail Me Now」では、ポール・バレアの歌う"Skin It Back"など、よりファンキーな路線を推し進めた。これらのアルバムは、好評を博すとともに商業的にも成功を収めた。
Feats Don't Fail Me Now (1974)
1975年 の「The Last Record Album」、1977年 の「Time Loves A Hero」では、ジャズ、フュージョン的な色彩も織り込んだ。これらのアルバムでは、ポール・バレア、ビル・ペインの役割が大きくなる一方で、ローウェル・ジョージは他のメンバーと音楽性の相違が大きくなり、また麻薬中毒で体調を崩しつつあったことから、その存在感が薄れて行った。
The Last Record Album (1975)
Time Loves A Hero (1977)
Waiting For Columbus (1978)
ロウエルはグレイトフル・デッドのアルバムをプロデュースする一方、自らのソロ作のプロジェクトも進めていた。その作品は「 特別料理 (Thanks I'll Eat It Here) 」として1979年にリリースされた。
1979年5月、ロウエルはリトル・フィートの解散を表明。自らのバンドを率いツアーに出るが1979年6月29日、心臓発作のためヴァージニア州アーリントンで死亡する。享年34歳だった。
残されたメンバーは、ジョージが録りためていた未完成のレコーディングに追加のレコーディングを行い、アルバム「Down On The Farm」としてリリース。そして、リトル・フィートの活動に終止符を打ったのだった。
Down On The Farm (1979)
解散後約2年を経た1981年にリリースされたリトル・フィートの貴重音源を集めたコンピレーション・アルバム「Hoy-Hoy!」。M6、11、13、14、16といった未発表曲に加え、11曲がライヴ・ヴァージョンまたは別テイクで構成されている。M5にはドゥービー・ブラザーズ、16にはリンダ・ロンシュタットらが参加。
Hoy-Hoy! (1981)
未発表トラックを中心に構成された『HOY-HOY!(軌跡)』のあと、初めてリトル・フィートのベスト・アルバムが公式にリリースされたのが「As Time Goes By: The Best Of Little Feat」。
As Time Goes By: The Best Of Little Feat (1986)
As Time Goes By: Best Of Little Feat
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Warner Bros.
- 発売日: 1993/12/01
- メディア: CD
その後、残された各々メンバー達はさまざまな活動を行っていたが、1988年、残ったメンバー5人を中心にバンドを再結成する。ローウェル・ジョージの後任にはクレイグ・フラー(g,vo)が入り、過去のリトル・フィートのセッションでもプレイしていたフレッド・タケット(g,tp)も正式メンバーとなった。このメンバーで、3枚のアルバムを発表するものの、1993年にフラーがツアーを嫌って脱退する。
Let It Roll (1988)
Representing The Mambo (1990)
Shake Me Up (1991)
フラーの後任として、女性ヴォーカリストのショーン・マーフィーが加入。従来のイメージを一新した彼女の加入により、バンドのサウンドは新たな局面を迎えた。以後は、今日に至るまで同一メンバーでコンスタントにアルバムを発表、現在も活動中である。
Ain't Had Enough Fun (1995)
Live From Neon Park (1996)
Under the Radar (1998)
Chinese Work Songs (2000)
2002年には、バンドのオリジナル・レーベル、ホット・トマト・レコードを設立。
Live At The Rams Head (2002)
1972年の2作目「Sailin' Shoes」以降、彼らのオリジナル・アルバムのジャケットは、ネオン・パークのイラストで飾られ、その個性的なアートワークは、音楽以外の側面からリトル・フィートのイメージ形成に寄与した。1993年にネオン・パークが亡くなったあと初のアルバムとなった1995年の「Ain't Had Enough Fun」のライナーには、「リトル・フィートがレコードを出す限り、そのアルバム・カバーはネオン・パークのイラストで飾られるだろう」と記されている。
しかし、2003年の「Down Upon The Suwannee River」以降、ネオン・パークのものではないイラストが使われるようになった。
Down Upon The Suwannee River (2003)
Kickin' It At The Barn (2003)
Rocky Mountain Jam (2007)
2008年、スタジオ・アルバムとしては5年ぶりとなる「Join the Band」をリリース。ジミー・バフェット、ボブ・シーガー、エミルー・ハリス、サニー・ランドレスといったゲストを迎え、収録曲の約半数はリトル・フィート・ナンバーのリメイクで占められている。
Join the Band (2008)
Hotcakes & Outtakes 30 Years Of Little Feat (2000)
Hotcakes & Outtakes: 30 Years of Little Feat
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Rhino/Warner Archives
- 発売日: 2001/11/19
- メディア: CD
Raw Tomatos (2002)
Ripe Tomatos (2002)
The Best of Little Feat (2006)
Studio releases
Little Feat (1971)
Sailin' Shoes (1972)
Dixie Chicken (1973)
Feats Don't Fail Me Now (1974)
The Last Record Album (1975)
Time Loves A Hero (1977)
Down On The Farm (1979)
Let It Roll (1988)
Representing The Mambo (1990)
Shake Me Up (1991)
Ain't Had Enough Fun (1995)
Under the Radar (1998)
Chinese Work Songs (2000)
Kickin' It at the Barn (2003)
Join The Band (2008)
Live releases
Waiting for Columbus (1978)
Live From Neon Park (1996)
Extended Versions (2000)
Late Night Truck Stop (2001)
Waiting for Columbus (2002)
Live at the Rams Head (2002)
Down Upon the Suwannee River (2003)
Highwire Act Live in St. Louis 2003 (2004)
Barnstormin' Live Volume One (2005)
Barnstormin' Live Volume Two (2005)
Rocky Mountain Jam (2007)
Compilations
Hoy-Hoy! (1981)
As Time Goes By: The Very Best of Little Feat (1994)
Hotcakes & Outtakes: 30 Years Of Little Feat (2000) [boxed set]
Ripe Tomatos - Volume One (2002)
Raw Tomatos - Volume One (2002)
The Essentials (2005)
Barnstormin' Live Volumes One + Two (2006) [boxed set]
The Best of Little Feat (2006)
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