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Al Kooper Discography [Artist AB]

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Al Kooper
アル・クーパー(1944年2月5日- )は、ニューヨークに生まれる。作曲家、ミュージシャン、プロデューサーとマルチにこなし、60年代後半には、ロック界のバッハと称された。ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズを結成したことや、マイク・ブルームフィールドとの競演などで知られている。また、ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」でのオルガン演奏など、キーボードやギターの名プレイヤーとしても知られている。1970年代に入ると、アトランタ市にレコード会社「サウンド・オブ・サウス」を設立し、レーナード・スキナードなどのバンドを世に出し、サザン・ロック・ブームの一翼を担った。

Al Kooper & Friends - Something Going On



アル・クーパーが音楽を志すきっかけになったのは、1958年、14歳の夏、ニューヨークの一区画であるティン・パン・アレーの神秘にふれたことだった。激しい競争が繰り広げられるブロードウェイで、彼はレオ・ロジャーズのオーディションを受ける。その2週間後、当時 "Short Shorts" などのヒットで人気グループだった The Royal Teens の一員となり、ギタリストとしてツアーに同行する。

ショート・ショーツ

ショート・ショーツ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ヴィヴィド・サウンド・コーポレーション
  • 発売日: 2007/02/14
  • メディア: CD

60年代半ばのブルース・プロジェクトの結成は、彼が自分の過去に別れを告げた新たなる旅立ちとなった。フォーク・ソング、ブルース、ロックンロール、ジャズと様々な音楽要素を吸収消化して、高度な演奏と創造性豊かなサウンドを追求し、作品に反映させたこの姿勢はロック時代に向けた新たな提言となった。
柔軟でスタンスの広い音楽活動、こうしたアルの姿勢を作るベースになった時代が、60年代ニューヨークのアデルフィ・スタジオを出発点にした様々なセッション・ワークだった。ボブ・ディランの「追憶のハイウェイ61」(65)、「ブロンド・オン・ブロンド」(66)などで、ろくに弾いたこともなかったオルガンを担当し、見事に弾きこなしてみせた。オルガンと彼の奇抜なスタイルは、60年代中盤のロックンロールに欠かせないものになった。

追憶のハイウェイ61

追憶のハイウェイ61

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/08/24
  • メディア: CD

ブロンド・オン・ブロンド

ブロンド・オン・ブロンド

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/08/24
  • メディア: CD

活動のなかで例外的だったのが、Gary Lewis & The Playboys の"This Diamond Ring (恋のダイアモンド・リング)"のソングライト。65年2月20日、27日付けのBillboard誌でNo.1となり、このヒットはコマーシャルなポップスに背を向けたアルが、皮肉にもそれによって得た最初の成功だった。

This Diamond Ring/A Session with Gary Lewis & the Playboys

This Diamond Ring/A Session with Gary Lewis & the Playboys

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Beat Goes On
  • 発売日: 2006/03/27
  • メディア: CD

67年、モンタレー・ポップ・フェスティヴァルで舞台監督助手をつとめ、ニューヨークに戻ったアルが着手したのは、ブラッド・スウェット&ティアーズの結成だった。野心的なホーン・アレンジメントを施した新曲のために必要なラインナップで、BS&Tの1stアルバム「Child Is Father To The Man (子供は人類の父である)」(68)をリリース。ジャジーなブラス群をメインストリーム・ロックに導入した草分け的な作品となった。

Child Is Father to the Man

Child Is Father to the Man

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony/Columbia
  • 発売日: 2000/09/07
  • メディア: CD


What's Shakin' (1966 compilation)
超豪華面子のホワイト・ブルース・セッションを集めた1966年伝説のコンピレーション・アルバム。「魔法を信じるかい」でブレイクしていたラヴィン・スプーンフル、フィルモアでブルース・セッションを繰り広げていたポール・バターフィールドとアル・クーパー、当時ヤードバーズを脱けたばかりのエリック・クラプトンなどの音源を収録。名曲「クロスロード」はスティーヴ・ウィンッドのヴォーカルをフィーチャーしたパワーハウス名義のもの。

What's Shakin'

What's Shakin'

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Collector's Choice
  • 発売日: 2006/02/21
  • メディア: CD

Super Session (With Stephen Stills & Mike Bloomfield) (1968)
「スーパー・セッション」
その後のロックの可能性を広げる結果となったあまりにも有名なアルバム。68年、まさにロックが形を変えていこうとしていた時期にアル・クーパーがマイク・ブルームフィールド、スティーヴン・スティルスの2人を迎えて制作したセッション・アルバム。前半はアルとマイクがでブルースを中心としたセッション。後半のスティーヴンとアルのセッションはよりロック色の強いものとなっている。ロックを聴いている人間は誰もが一度は耳にすべきロック史上に残る傑作。

スーパー・セッション

スーパー・セッション

  • アーティスト: アル・クーパー
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2003/06/18
  • メディア: CD

The Live Adventures of Mike Bloomfield & Al Kooper (1968)
「フィルモアの奇蹟」
アル・クーパーの残した数々のセッション・アルバムの中でも最高傑作で、ロック史に残る1枚。サンフランシスコにあったフィルモア・オーディトリアムで3日間にわたって行なわれたライヴを収録した作品。

フィルモアの奇蹟

フィルモアの奇蹟

  • アーティスト: マイク・ブルームフィールド&アル・クーパー
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

Fillmore East: The Lost Concert Tapes 12/13/68
(With Mike Bloomfield) (2003) 「フィルモア・イーストの奇蹟」
68年12月、ビル・グラハムのフィルモア・イーストで行われたライヴ。アルバム「フィルモアの奇跡」から約3ヵ月後に行われたのが本作でのライヴで、ロックが変革を遂げようとしていた時期の貴重なドキュメント。同年メジャー・デビューしたゲスト参加のジョニー・ウィンターの素晴らしい演奏も聴き逃せない。

フィルモア・イーストの奇蹟

フィルモア・イーストの奇蹟

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2003/06/04
  • メディア: CD

Kooper Session (With Shuggie Otis) (1969)
「クーパー・セッション」
若き天才シャギー・オーティスを世に知らしめた傑作アルバム。かって「スーパー・セッションVol.2」というサブ・タイトルがついていたことからわかるようにスーパー・セッションの続編として企画されたアルバム。スチュ・ウッズ、ウェルズ・ケリーらをバックに、録音当時16才だったシャギー・オーティス(R&Bミュージシャン、ジョニー・オーティスの息子)をフィーチャー。若手天才ギタリストと騒がれたシャギーの個性をみごとに引き出している。

クーパー・セッション

クーパー・セッション

  • アーティスト: シャギー・オーティス
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

I Stand Alone (1969) 「アイ・スタンド・アローン」
ロック過渡期の60年代末に発表された初ソロ作でジャケも有名な一枚。ブルース・プロジェクトでブルースに対する独自の考え方を示し、BS&Tでブラス・ロックを創造し、さらに数々のセッションを通じてロックの可能性を拡大してきたアル・クーパーの記念すべきソロ・デビュー・アルバム。60年代から70年代にかけ過渡期にあったロック・ミュージックを代表する傑作として高い評価を得ている。BS&Tの『血と汗と涙』が同時期にリリースされた事と、このアルバム・タイトルは関連性があると深読みしたくなる一枚。

アイ・スタンド・アローン

アイ・スタンド・アローン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

You Never Know Who Your Friends Are (1969) 「孤独な世界」
独自性を開花、サウンドクリエーターとしての革新性を発揮し、様々な音楽の影響が見え隠れするアルの頭の中のような2ndアルバム。曲によってはビーチ・ボーイズ、ザ・バンド、ビートルズなどを連想させ、その影響を垣間見れる。運動を鎮圧する警官のモノクロ写真を使ったジャケットそのままに、当時の社会への警鐘をテーマにした作品が並ぶ、意欲的な作品。

孤独な世界

孤独な世界

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

Easy Does It (1970) 「イージー・ダズ・イット」
カントリーロックからブルースまで多彩な音楽性を幅広く収録した大作。アル自身がプロデュースしたソロ3作目で当時はLP2枚組として発売された。カントリー・ロック・ナンバーからブルース・フィーリング溢れる曲まで様々な歌が収録されており、彼の多彩な音楽性が幅広く発揮さている。

イージー・ダズ・イット

イージー・ダズ・イット

  • アーティスト: アル・クーパー
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

New York City (1971) 「紐育市 (お前は女さ) 」
NYCへの愛を情感込めて綴ったタイトル曲が印象的なソロ4作目。ニューヨークで生まれたアルが、その街に対する愛を情感込めて綴った歌で幕を開ける。独自の解釈で取り上げたスタンダード、新たな感覚で展開するソウル・ミュージック、アコースティク・ギターを生かした曲など、彼ならではのバラエティに富んだ構成で展開。ロンドンとロサンゼルスでレコーディングされた。

紐育市(お前は女さ)

紐育市(お前は女さ)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

A Possible Projection Of The Future/Childhood's End (1972)
「早すぎた自叙伝」
シンセサイザーを初導入し音楽表現の幅を広げたソロ5作目。モータウンのミュージシャンを起用し、ロサンゼルスで録音された「泣きたいくらいさ」を除き、他の曲はロンドンでレコーディング。ボブ・ディランやカーティス・メイフィールドの曲などを取上げ、アレンジの素晴らしさを存分に発揮。ヴォーカリストとしての成熟度と相まって完成度の高い作品。

早すぎた自叙伝

早すぎた自叙伝

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

Naked Songs (1972) 「赤心の歌」
シンガーとしての魅力を発揮し、代表曲を多数収録した最高傑作。ソロ6作目で代表曲を多数収録し、時代を超えて高い評価を得ている。アトランタ・リズム・セクションをバックにレコーディングした"Jolie"は、のちに数々のカヴァーを生み、クラブ・シーンでヘヴィ・エアプレイされヒットした。

赤心の歌

赤心の歌

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

Al Kooper - Jolie



Al's Big Deal/Unclaimed Freight/An Al Kooper Anthology (1975)
「アルズ・ビッグ・ディール」
アル・クーパーの多才な活動を収めた初ベスト・アルバム。当初LP2枚組で発売されたこのアルバムは、89年のCD化の際にオリジナル収録の4曲がカットされ、代わりに別の曲が1曲加えられ全14曲となった。このうち9曲は本人によって新たにリミックスされ、オリジナル・ヴァージョンとは異なる出来上がりとなっている。彼のロック史で果たした役割や類い希な才能を理解する上で欠かせない作品。

アルズ・ビッグ・ディール

アルズ・ビッグ・ディール

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

Act Like Nothing's Wrong (1976) 「倒錯の世界」
ホーンにストリングスを贅沢に配し、アレンジなどプロフェッショナルなブルー・アイド・ソウルに仕上がった傑作。ジャケットのアイディアはアル・クーパー自身で、撮影はノーマン・シーフ。録音はフロリダTKスタジオ、アトランタ、ナッシュビルの3ヶ所で行われた。アルの作曲家としての出世作である"This Diamond Ring”や、"Please Not One More Time"などセルフカヴァー曲を収録している。

Act Like Nothing's Wrong

Act Like Nothing's Wrong

  • アーティスト: Al Kooper
  • 出版社/メーカー: One Way
  • 発売日: 2008/09/16
  • メディア: CD

Championship Wrestling (Featuring Jeff "Skunk" Baxter) (1982)
「チャンピオンシップ・レスリング」
ジェフ・バクスターとのコラボレーション。アル・クーパーの名義がクレジットされているが、彼がリード・ヴォーカルをとったのは2曲のみ。全体の構成からソロ作とは呼べない内容で、アル自身もソロ作にはカウントしないと語っている。ジェフ・バクスター、ジョー・バイタル、タワー・オブ・パワーなど凄腕ミュージシャンで脇を固め、全体的にR&Bに根ざした音作りが特徴的な企画アルバム。

チャンピオンシップ・レスリング(紙)

チャンピオンシップ・レスリング(紙)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2003/06/04
  • メディア: CD

Rekooperation (June 1994)
インストゥルメンタル曲中心のアルバム。

Rekooperation

Rekooperation

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Music Masters Jazz
  • 発売日: 1994/02/01
  • メディア: CD

Soul Of A Man (1995)
94年、ニューヨークでのライヴを収録した2枚組アルバム。ブルース・プロジェク、BS&T、スーパー・セッションなど、彼の生き様が映し出されるようなアルバム。

Soul of a Man: Al Kooper Live

Soul of a Man: Al Kooper Live

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Music Masters
  • 発売日: 1995/02/14
  • メディア: CD

Rare & Well Done:The Greatest & Most Obscure Recordings 1964-2001 (2001)
「レア&ウェルダン:アル・クーパーの軌跡 1964-2001」
アル・クーパー本人監修でデジタル・リマスタリングされたアル・クーパーのベスト&レア・トラックを集めた2枚組。1枚目のRare Discには未発表トラックが18曲、プラス本人のデビュー・シングルである"New York's My Home(Razz-A-Matazz)"、2枚目のWell Done Discには本人のソロ以外に、ブルース・プロジェクト、BS&T、スーパーセッション、クーパーセッションからの曲も収録。

レア&ウェルダン:アル・クーパーの軌跡1964-2001

レア&ウェルダン:アル・クーパーの軌跡1964-2001

  • アーティスト: アル・クーパー
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

Free Soul: The Classic Of Al Kooper (2003)
「フリー・ソウル クラシック・オブ・アル・クーパー」
日本独自のベスト編集盤。

フリー・ソウル クラシック・オブ・アル・クーパー

フリー・ソウル クラシック・オブ・アル・クーパー

  • アーティスト: アル・クーパー
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2003/06/18
  • メディア: CD

Black Coffee (2005) 「ブラック・コーヒー」
「倒錯の世界」(76)以来、29年ぶりに発表したソロ作品。30年近くの間に書き溜めてきた楽曲から選りすぐった自信作で、テンプテーションズの"Get Ready" やブッカーT&MG'S の"Green Onions" のカバー曲など全15曲収録。

ブラック・コーヒー

ブラック・コーヒー

  • アーティスト: アル・クーパー
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/07/27
  • メディア: CD

White Chocolate (2008) 「ホワイト・チョコレート」
「ブラック・コーヒー」(05)以来3年ぶりのニュー・アルバム。「ホワイト・チョコレート」とは白人の男が奏でるブラックミュージック=21世紀版 Blue-Eyed Soul という意味合いをタイトルに込めた、アル・クーパーの最新作。ゲストにスティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダン、アップタウン・ホーンズを迎えた"Staxability"、キャロル・キングと長年曲作りのコラボレートしてきたジェリー・ゴフィンとの競作"You Make Me Feel So Good (All Over)"、"No 1 2 Call Me Baby" など素晴らしい楽曲の数々。一方で映画「バグダッドカフェ」の"Calling You" やオーティス・レディングの"I Love You More Than Words Can Say"、ディラン"It Takes A Lot To Laugh"などツボを押さえた曲をピックアップ。このアルバムはIsaac Hayes, Elias McDaniel, Ray Charles & Al Jackson Jr.に捧げられている。

ホワイト・チョコレート

ホワイト・チョコレート

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ(SME)(M)
  • 発売日: 2008/11/26
  • メディア: CD



Solo
What's Shakin' (1966 compilation)
I Stand Alone (1968)
You Never Know Who Your Friends Are (1969)
Easy Does It (1970)
New York City (You're A Woman) (July 1971)
A Possible Projection of the Future / Childhood's End (July 1972)
Naked Songs (1973)
Act Like Nothing's Wrong (1977)
Rekooperation (1994)
Soul of a Man (1995)
Rare and Well Done (2001)
Fillmore East: The Lost Concert Tapes 12/13/68 (With Mike Bloomfield) (2003)
Black Coffee (August 2005)
White Chocolate (2008)

Collaborative
Super Session (With Stephen Stills and Mike Bloomfield) (1968)
The Live Adventures of Mike Bloomfield and Al Kooper (1968)
Kooper Session (With Shuggie Otis) (1969)
Championship Wrestling (Featuring Jeff "Skunk" Baxter) (1982)

Compilation
Al's Big Deal/Unclaimed Freight/An Al Kooper Anthology (1975)
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Bread Discography [Artist AB]

Bread01-01.jpg

Bread
ブレッドは、1968年10月、ロサンゼルスで結成されたアメリカのソフトロックバンド。当初のメンバーはデヴィッド・ゲイツ(vo,g,key)、ジェイムス・グリフィン(vo,g)、ロブ・ロイヤー(vo,b,g,p)の3人。シンプルなロック・スタイルと美しいコーラス・ハーモニーを融合させたソフィスティケイトされたサウンドで人気を集めたグループ。

Bread - Make It With You



デヴィッド・ゲイツは、1940年12月、オクラホマ州タルサに生まれる。父親が地元の高校の音楽教師をしていたことから、ミュージック・ファミリーの一員としてヴァイオリンなどに親しんでいた。ハイ・スクールに入学すると彼と同じタルサ出身のレオン・ラッセルらとバンドを結成し、チャック・ベリーやカール・パーキンスらが街でコンサートを行う時には、彼らのバック・バンドとして演奏していた。
その後、レオン・ラッセルがハリウッドでリッキー・ネルソンらと仕事をし、成功したことをきっかけに、デヴィッドも彼の後に続いてハリウッドに向かい、音楽業界で働くことを決意する。セッション・ミュージシャンの仕事を得、デュアン・エディやグレン・キャンベルらのアレンジを行い、ジャッキー・デシャノンやランディ・ニューマンのデモ・テープ作りに参加する。

ジェームス・グリフィスはテネシー州メンフィスの生まれ。クラシック・ギターから始め、12歳の頃にはすでに作曲をするようになっていた。18歳の頃からリプリーズ・レコードのスタジオ・ミュージシャンとして活動を始め、その後、Robb Royer & The Pleasure Faire というグループを結成し、その作曲能力を生かして多くのアーティストに曲を提供。ソング・ライターとしてのキャリアを重ねつつあった。その中で最も成功したのは、ラリー・メレディス監督の映画「ふたりの誓い(Love And Other Strangers)」(70)のために書き、カーペンターズがレコーディングした"ふたりの誓い(For All We Know)"である。ジェームスとロブが、アーサー・ジェイムスとロブ・ウィルソンというペンネームで発表したこの曲は、70年のオスカーのベスト・フィルム・ソングを獲得した。

Carpenters - For All We Know



The Pleasure Faire はリプリーズ・レコードと契約しており、「Summer Holiday」というアルバムを発表していたが、成功をおさめることはできなかった。そこにデヴィッド・ゲイツの友人であるレオン・ラッセルがデヴィッドにプレジャー・フェアのプロデュースを勧めたのである。結局、彼らはトリオを結成することとなり、グループ名も Bread と改め、エレクトラ・レコードと契約した。

ザ・プレジャー・フェア

ザ・プレジャー・フェア

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: MCAビクター
  • 発売日: 1997/09/22
  • メディア: CD

69年、1stアルバム「Bread (灰色の朝)」をリリース。セールスは芳しいものではなかったが、軽快なポップ・ナンバーやミドル・テンポのR&Bナンバー等のオリジナル曲が収められ、早くも個性的な作風を漂わす内容であった。このアルバムにはセッション・ドラマーのジム・ゴードンが参加していた。日本では72年にこのアルバムからシングル・カットされた"Dismal Day (灰色の朝)"がヒットした。

Bread

Bread

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird
  • 発売日: 2007/03/13
  • メディア: CD

70年、ドラマーのマイク・ボッツをメンバーに加え、2ndアルバム「On The Waters」をリリース。デヴィッド・ゲイツ作のメロディアスなシングル"Make It With You (二人の架け橋)"が全米No1に輝き、一躍ブレッドの名は世界的なものになった。

On the Waters

On the Waters

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird
  • 発売日: 2007/03/13
  • メディア: CD

71年、3rdアルバム「Manna (神の糧)」をリリース。ゲイツ作の"If"はチャートの4位まで上がり、その美しい名バラッドはブレッドの曲として最もポピュラーなナンバーとして知られている。この後、オリジナル・メンバーのロブ・ロイヤーがブレッドをシングル・ヒット・バンドとしてプロモーションし始めたレコード会社の方向性に疑問を感じ脱退する。

Manna

Manna

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird
  • 発売日: 2007/03/13
  • メディア: CD

Bread - If



ロブ・ロイヤーの後任には、キーボード及びベース・プレイヤーであるウエスト・コーストのトップ・クラスのスタジオ・ミュージシャン、ラリー・ネクテルが参加する。ラリー・ネクレルは、バーズやジョニー・リヴァースなど数多くのレコーディングに参加しており、中でもサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」のピアノ・ワークは有名。
72年、4thアルバム「Baby I'm-A Want You (愛の別れ道)」をリリース。シングル "Baby I'm-A Want You (愛の別れ道)" (3位)、 "Mother Freedom" (37位)、 "Everything I Own (涙の想い出)" (5位)、 "Diary" (15位) と、4曲のトップ40シングル(内2曲がトップ5)がヒット。アルバムは全米3位の大ヒットを記録しグラミー賞にもノミネートされた。

Baby I'm-a Want You

Baby I'm-a Want You

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Elektra
  • 発売日: 1992/05/14
  • メディア: CD

72年、5thアルバム「Guitar Man」をリリース。最もロック・テイストにサウンド・メイキングされたアルバムであった。が、73年6月、ソルトレイクシティでのライブ・コンサート中に突然グループを解散する事を発表しファンを驚かせる。

Guitar Man

Guitar Man

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 1992/05/14
  • メディア: CD

76年、ブレッドはごく短い間であるが再結成し、アルバム「Lost Without Your Love (愛のかけら)」を発表。タイトル曲のシングル"Lost Without Your Love" が全米9位のヒット。ツアーも行いファンを再び喜ばせたが、この1枚で再び正式解散となった。ブレッドは全てのレコーディングをメンバーがプロデュース、又メンバー自らのオリジナル曲で行ったバンドである。

Lost Without Your Love

Lost Without Your Love

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird
  • 発売日: 2006/12/05
  • メディア: CD

メンバーはソロ・スタジオ・ミュージシャンと、それぞれの道へと別れて行く。その後、
96年、解散時のメンバーで約2年間に亘りワールド・ツアーを行う。
05年、ジェイムス・グリフィンとマイク・ボッツが夫々癌の為亡くなった。
06年、ブレッドはボーカル・グループ名誉の殿堂「Vocal Group Hall of Fame」入りを果たした。

Anthology (1985)

Anthology

Anthology

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 1999/05/27
  • メディア: CD

Retrospective (1996)

Retrospective [2 CD SET]

Retrospective [2 CD SET]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 1996/07/16
  • メディア: CD

The Best of Bread (2001)

The Best of Bread

The Best of Bread

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2001/06/25
  • メディア: CD

Make It with You: The Platinum Collection (2005)

Make It with You: The Platinum Collection

Make It with You: The Platinum Collection

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WEA International
  • 発売日: 2005/09/26
  • メディア: CD

Works (2007)

Works

Works

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 2007/12/11
  • メディア: CD


デヴィッド・ゲイツは、数枚のソロ・アルバムを発表し、78年には映画「グッバイ・ガール (The Goodbye Girl)」のタイトル曲がヒット(15位)した。

David Gates Solo

First (1973)

First

First

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird
  • 発売日: 2008/05/13
  • メディア: CD
        
Never Let Her Go (1975)

Never Let Her Go

Never Let Her Go

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird
  • 発売日: 2008/05/13
  • メディア: CD

Goodbye Girl (1978)

Goodbye Girl

Goodbye Girl

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird
  • 発売日: 2008/05/13
  • メディア: CD

Falling In Love Again (1979)

Falling in Love Again

Falling in Love Again

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird
  • 発売日: 2008/05/13
  • メディア: CD

Take Me Now (1981)

Take Me Now-01.jpg

Love Is Always Seventeen (1994)

Love is Always Seventeen

Love is Always Seventeen

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Musicraft
  • 発売日: 1997/07/15
  • メディア: CD

The David Gates Songbook (2002)

David Gates Songbook

David Gates Songbook

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Jive/Elektra
  • 発売日: 2002/12/17
  • メディア: CD



The band consisted of
David Gates (Vocals, guitar, bass, keyboards, violin, viola, percussion)
Jimmy Griffin (vocals, guitar, keyboards, percussion)
Robb Royer (bass, guitar, flute, keyboards, percussion, recorder, backing vocals)
Mike Botts (drums; joined in 1970)
Larry Knechtel (bass, guitar, keyboards, harmonica; replaced Royer in 1971)

Main Albums
1969 Bread
1970 On the Waters
1971 Manna
1972 Baby I'm-a Want You
1972 Guitar Man
1977 Lost Without Your Love

Compilations
1973 The Best of Bread
1974 The Best of Bread
1982 The Sound of Bread
1985 Anthology of Bread
1996 David Gates & Bread Essentials
1996 Retrospective
2002 Make It with You and Other Hits
2006 The Definitive Collection

David Gates Solo
1973 First        
1975 Never Let Her Go
1978 Goodbye Girl
1979 Falling In Love Again
1981 Take Me Now
1994 Love Is Always Seventeen
2002 The David Gates Songbook
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Bonnie Raitt Discography [Artist AB]

Bonnie Raitt01-01.jpg

Bonnie Raitt
ボニー・レイット (1949年11月8日 - ) は、米国のロック・ギタリスト、シンガー。ブルース、R&Bの色合いの濃いサウンドが特長。女性スライド・ギタリストの草分け的存在としても知られ、世界中のブルース・ロック・ファンやギタリスト達からの敬愛を集めている。

Bonnie Raitt - Something To Talk About



1949年11月8日、カリフォルニア州バーバンクに生まれる。父親はブロードウェイで活躍したスター、ジョン・レイット。幼少期のレイットはハリウッドとニュー・ヨークを往き来していたといわれ、音楽一家といえる環境の中で、彼女は早くからギターを手にしている。
8歳で初めてギターを手にしたレイットは、フォーク・ミュージックを耳にしつつ、やがてブルースに熱中していくようになる。ミシシッピ・ジョン・ハート、サン・ハウス、ロバート・ジョンソンといったカントリーサイドの古いブルースマン、そしてジョン・ハモンド、スパイダー・ジョン・コーナー、ウィリー・マーフィーといった白人ブルース・シンガーなどのレコードを聴き漁ったと言われている。

1967年、大学進学のためにマサチューセッツ州ケンブリッジへ移住したボニーは、間もなくボストン周辺のブルース・クラブで活動するようになる。サン・ハウスを再発見したことでも知られるブルース・プロモーターのディック・ウォーターマンと出会い、ミシシッピ・フレッド・マクダウェル、ハウリン・ウルフ、シッピー・ウォレスといったブルース・アーティストたちと親交を深めていった。
フィラデルフィアで歌い始め、ケンブリッジのコーヒーハウスに出演するようになり、更にボストン、ニュー・ヨークのグリニッチ・ヴィレッジにも進出。60年代末には、西海岸カリフォルニアに辿り着く。やがてワーナーと契約したレイットは、ジャクソン・ブラウン、イーグルスらが幅を利かせたLAのフォーキーなシーンの一群として数え上げられるようになるが、当初から彼女の音楽的な基盤は、一貫して昔から好きだったブルースに根差したものだった。

Bonnie Raitt - Thing Called Love



1971年、ワーナーよりデビュー・アルバム「Bonnie Raitt」をリリース。ジュニア・ウェルズが参加、シッピー・ウォレスの曲をカバーするなどブルース色が強い内容で、評価はまずまずだったが、商業的成功に結びつかなかった。以後ワーナーからは、1986年の「Nine Lives」まで計9枚のアルバムをリリースするものの、決定的なヒットには恵まれず契約は終了する。

Bonnie Raitt (1971)

Bonnie Raitt

Bonnie Raitt

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 2001/10/22
  • メディア: CD

Give It Up (1972)

Give It Up

Give It Up

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 2002/03/19
  • メディア: CD

Takin' My Time (1973)

Takin' My Time

Takin' My Time

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 2002/03/19
  • メディア: CD

Streetlights (1974)

Streetlights

Streetlights

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 2001/10/22
  • メディア: CD

Home Plate (1975)

Home Plate

Home Plate

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 2002/03/11
  • メディア: CD

Sweet Forgiveness (1977)

Sweet Forgiveness

Sweet Forgiveness

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 2001/10/22
  • メディア: CD

The Glow (1979)

The Glow

The Glow

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 2002/03/11
  • メディア: CD

Green Light (1982)

Green Light

Green Light

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 2002/03/19
  • メディア: CD

Nine Lives (1986)

Nine Lives

Nine Lives

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 1990/02/02
  • メディア: CD

The Bonnie Raitt Collection (1990)

The Bonnie Raitt Collection

The Bonnie Raitt Collection

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1994/11/24
  • メディア: CD


ボニーがスターとしての地位を決定付けたのは、キャピトルに移籍してからのこと。ドン・ウォズのプロデュースによる移籍第一弾「Nick of Time」 (89) は、ボニーにとって初となる全米アルバム・チャートのトップを記録し、3部門でグラミー賞を獲得した。またボニーは、ジョン・リー・フッカーのアルバム「The Healer」でジョン・リーとのデュエットを披露した"I'm In The Mood"でもグラミー賞を獲得し、この年の受賞数は4つとなった。

Nick of Time

Nick of Time

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1996/08/20
  • メディア: CD

The Healer

The Healer

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Import
  • 発売日: 2008/10/13
  • メディア: CD

続く1991年の「Luck of the Draw」もアルバム・チャート2位を記録。同作もグラミー賞を3部門で受賞した。

Luck of the Draw

Luck of the Draw

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1991/08/15
  • メディア: CD

1995年、初のライヴ盤「Road Tested」を発表。ブルース・ホーンズビー、チャールズ・ブラウン、ジャクソン・ブラウン、ブライアン・アダムスなどがゲスト参加している。

Road Tested

Road Tested

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1995/11/14
  • メディア: CD

Road Tested [DVD] [Import]

Road Tested [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Capitol
  • メディア: DVD

Fundamental (1998)

Fundamental

Fundamental

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1998/04/07
  • メディア: CD

2000年、ボニーはロックの殿堂入りを果たしている。また、翌2001年には、父ジョンと揃ってハリウッド・ボウルの殿堂入りもした。

Silver Lining (2002)

Silver Lining

Silver Lining

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2002/03/09
  • メディア: CD

2003年、マーティン・スコセッシの映画シリーズ「ザ・ブルース・ムービー・プロジェクト (The Blues)」の中の作品、ヴィム・ヴェンダーズ監督の「ソウル・オブ・マン」に出演し、2曲を披露。


ソウル・オブ・マン [DVD]

ソウル・オブ・マン [DVD]

  • 出版社/メーカー: 日活
  • メディア: DVD

The Best of Bonnie Raitt on Capitol 1989-2003 (2003)

The Best of Bonnie Raitt on Capitol 1989-2003

The Best of Bonnie Raitt on Capitol 1989-2003

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2003/09/30
  • メディア: CD

また翌2004年のライヴ映画「ライトニング・イン・ア・ボトル」(アントワン・フークワ監督)にも登場している。

ライトニング・イン・ア・ボトル [DVD]

ライトニング・イン・ア・ボトル [DVD]

  • 出版社/メーカー: 日活
  • メディア: DVD

Souls Alike (2005)

Souls Alike

Souls Alike

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 2005/08/19
  • メディア: CD

2006年、ライヴ盤「Bonnie Raitt and Friends」には、テレビ番組「Decades Rock Live」からノラ・ジョーンズ、ベン・ハーパー、アリソン・クラウス、ケブ・モ、ジョン・クリアリーといったアーティストとの共演の音源、映像が収められている。

Decades Rock Live: Bonnie Raitt and Friends

Decades Rock Live: Bonnie Raitt and Friends

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2006/07/25
  • メディア: CD


1971 Bonnie Raitt
1972 Give It Up
1973 Takin' My Time
1974 Streetlights
1975 Home Plate
1977 Sweet Forgiveness
1979 The Glow
1982 Green Light
1986 Nine Lives
1989 Nick of Time
1991 Luck of the Draw
1994 Longing in Their Hearts
1995 Road Tested
1998 Fundamental
2002 Silver Lining
2005 Souls Alike
2006 Bonnie Raitt and Friends
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Boz Scaggs Discography [Artist AB]

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Boz Scaggs
ボズ・スキャッグス(本名:William Royce Scaggs, 1944年6月8日生)はアメリカのミュージシャン。1960年代にSteve Miller Bandのヴォーカリストとして活躍し、その後ソロへと転向したシンガーソングライター。 1970年代後半から1980年代にかけて流行したAORサウンドを代表するシンガーである。

Boz Scaggs - Lowdown Live 2004



1944年オハイオ州生まれ。少年時代をテキサス州で過ごす。12歳のときにギターを始め、セント・マークス・スクールでSteve Millerと出会い、その後“The Marksmen”というグループに加入。彼にギターを習いながらヴォーカリストとしてバンド活動を始めた。二人は共にウィスコンシン大学に進み、大学時代もブルース・バンドを組んだ。

1960年代前半、白人によるリズム&ブルースが盛んだったイギリスのロンドンへ渡る。いくつかのバンドでプレイした後、ソロとしてヨーロッパを遠征中スウェーデンのポリドール・レコードの目にとまり、1965年にデビュー・アルバム「Boz」を発表する。

Boz (1965)

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帰国後、サンフランシスコを拠点に活動し、Steve Miller Bandに参加。「Children of the Future」と「Sailor」というアルバムを残し1968年にソロアーティストに転向。1969年にアトランティック・レコードからアメリカでのデビュー・アルバム「Boz Scaggs」をリリースするが、しばらくはセールスに恵まれなかった。
故デュアン・オールマンとの共演が目玉であるが、当時まだ二人とも無名だったため、本作の素晴らしさが一般に浸透するのに少々時間を費やした。ボズの音楽的背景を知るには格好の1枚。

Boz Scaggs (1969)

Boz Scaggs

Boz Scaggs

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea International
  • 発売日: 1988/11/29
  • メディア: CD

コロムビア移籍第1弾「Moments」。ソウル、カントリー色をストレートに出した前作に比べると、当時としては洗練された、都会的な感覚を前面に出している。すでにこの頃からバラードには独特の味わいがある。バックにはリタ・クーリッジベン・シドラン、ジョン・マクフィらが参加。

Moments (1971)

モーメンツ

モーメンツ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/12/22
  • メディア: CD

2ndアルバム「Boz Scaggs & Band」は、ギタリスト、ボズが堪能できる傑作。批評家に絶賛された「Moments」とおなじくプロデュースはイギリスのグリン・ジョーンズ。ボズと8人編成のバンドとのR&B、ブルース、ラテン・タッチな曲のなかでバリバリとギターを弾くボズが堪能できる。

Boz Scaggs & Band (1971)

ボズ・スキャッグス&バンド

ボズ・スキャッグス&バンド

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/12/22
  • メディア: CD

ボズを語る上で欠かせない秀作アルバム「My Time」。マッスル・ショールズで6曲、サンフランシスコで4曲をそれぞれ異なる陣容で録音しているが、違和感なくまとめ上げている。ヴォーカリストとしての個性、魅力も整いはじめ、アラン・トゥーサンの名曲など聴くことができる。

My Time (1972)

マイ・タイム

マイ・タイム

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/12/22
  • メディア: CD

AORの先駆け的アルバムとなった「Slow Dancer」。プロデュースにモータウンのジョニー・ブリストルを迎えている。今までのボズ・スキャッグス・サウンドでシンガー、ボズ・スキャッグスを際立たせた名盤。

Slow Dancer (1974)

スロー・ダンサー

スロー・ダンサー

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/12/22
  • メディア: CD

R&B色が濃い泥臭い音楽を続けていたボズだが、1976年、ファンキーでクロスオーバー的な洗練されたサウンドの「Silk Degrees」を発表。これが全米2位を記録し、500万枚以上を売り上げた。アルバムからのシングル「Lowdown」(全米第3位)、AORのスタンダード曲となった「We're All Alone」などのヒットを放つ(このアルバムに参加したセッションミュージシャンたちは後にTOTOを結成)。

Silk Degrees (1976)

シルク・ディグリーズ(エクスパンディッド・エディション)

シルク・ディグリーズ(エクスパンディッド・エディション)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2007/04/04
  • メディア: CD

アルバム「Down Two Then Left」は、前作「Silk Degrees」の延長線上にあるものの、バックのメンバーはジェフ・ポーカロを除くと顔ぶれが異なり、マイケル・オマーティンらが新たに参加。モダンなソウル・スタイルを見せる一方、ロック色も濃くなっている。

Down Two Then Left (1977)

ダウン・トゥー・ゼン・レフト

ダウン・トゥー・ゼン・レフト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/12/22
  • メディア: CD

Boz Scaggs - Jojo Live 2004



アルバム「Middle Man」は、チャート上では「Silk Degrees」に次ぐヒット(第8位)で、3作連続のミリオン・セラーとなる。TOTOのメンバーやレイ・パーカーJr、デヴィッド・フォスターなどの全面協力を得て、これまでになくロックを意識した作りになっている。

Middle Man (1980)

ミドル・マン

ミドル・マン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/12/22
  • メディア: CD

Hits ! (1980)

ヒッツ!

ヒッツ!

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/02/18
  • メディア: CD

その後、ヒットチャートからはしばらく遠ざかっていたが、1988年にリリースしたアルバム「Other Roads」でカムバックを果たし、健在ぶりを見せつけた。

Other Roads (1988)

アザー・ロード(紙ジャケット仕様)

アザー・ロード(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/12/28
  • メディア: CD

1994年に発表されたボズ・スキャッグスのヴァージン・レーベル移籍第1弾「Some Change」。前作から約6年のインターバルを経て届けられた。他界したTOTOのジェフ・ポーカロとその父ジョーに捧げられた作品。内容は原点回帰を見せたロック・アルバムに仕上がっており、一時期の「バラード・シンガー」といったイメージを払拭した。

Some Change (1994)

Some Change

Some Change

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin America
  • 発売日: 1994/04/05
  • メディア: CD

前作から約3年ぶりのアルバム「Come On Home」。ジャケットの空気感に代表される米ルーツ系ロック作。ボビー・ブランドやTボーン・ウォーカーのカヴァースタンダードなど往年の名曲を中心にした、R&Bやブルースへの敬意が表れた一枚。

Come On Home (1997)

Come on Home

Come on Home

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1997/04/08
  • メディア: CD

ボズ・スキャッグズの足跡を集大成したアンソロジー・アルバム。1969年の録音から1997年発表のアルバム「Come On Home」までアトランティク、CBS、ヴァージンなどのレーベルに残した名曲をコンピレーション。

My Time: A Boz Scaggs Anthology (1997)

My Time: The Anthology (1969-1997)

My Time: The Anthology (1969-1997)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1997/10/20
  • メディア: CD

Fade Into Light (1999/2005)

Fade into Light

Fade into Light

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin America
  • 発売日: 2005/10/10
  • メディア: CD

フェイド・イントゥ・ライト~ラヴ・バラード・アルバムII(CCCD)(DVD付)

フェイド・イントゥ・ライト~ラヴ・バラード・アルバムII(CCCD)(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/10/05
  • メディア: CD

ボズ・スキャッグスの「Some Change」以来7年ぶりとなるオリジナル・アルバム。名作「Silk Degrees 」以来の傑作かと思わせる、アーバンで洗練度の高い作品。近年のクラプトンのヒット作品にも通じるギターワーク、軽めのラップ&コーラス、R&B的なリズム進行等の現代的要素を多く取り入れながらも、ブルージーなオリジナリティを全く失うことの無いバランスの良い仕上がり。プロデューサーには「Silk Degrees」での黄金コンビ、ダニー・コーチマーとデヴィッド・ペイチ。

Dig (2001)

Dig

Dig

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 2007/03/13
  • メディア: CD

The Lost Concert (live) (2001)

boz02-lost-01.jpg

構想から3年を費やした「But Beautiful」は、ジャズのスタンダードにカルテット編成で挑んだ意欲作。

But Beautiful (2003)

But Beautiful

But Beautiful

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Gray Cat
  • 発売日: 2003/05/06
  • メディア: CD

2003年にジャズ・スタンダード・ナンバーを歌い上げたアルバム「But Beautiful」をリリースし円熟味を増したシルキー・ヴォイスで歌い綴った究極のベスト・ライヴ・アルバム。

Greatest Hits Live DVD/CD (2004)

Greatest Hits Live

Greatest Hits Live

  • アーティスト: Boz Scaggs
  • 出版社/メーカー: Gray Cat
  • 発売日: 2004/08/17
  • メディア: CD

Greatest Hits Live (Dig) [DVD] [Import]

Greatest Hits Live (Dig) [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Zoe
  • メディア: DVD

Hits ! (2006)
version of 1980 greatest hits compilation with five more tracks

Hits!

Hits!

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2006/10/24
  • メディア: CD

通算17作目となるアルバム「Speak Low」。2003年のスタンダード・アルバム「But Beautiful」以来5年ぶりの作品で、その続編となる。チェット・ベイカー、ジョニー・マーサー、クルト・ワイルなどのジャズ・スタンダードを歌い込んだ作品で、ヴォーカリストとして新たな境地に挑んだ冒険作。

Speak Low (2008)

Speak Low

Speak Low

  • アーティスト: Boz Scaggs
  • 出版社/メーカー: Decca U.S.
  • 発売日: 2008/10/28
  • メディア: CD



その他 (Best,Live)

Boz The Ballade (1992)

ボズ・ザ・バラード

ボズ・ザ・バラード

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 1992/02/21
  • メディア: CD

Here's the Low Down (1998)

Here's the Low Down

Here's the Low Down

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI-Capitol Special Markets
  • 発売日: 1998/05/26
  • メディア: CD

In Concert (2003)

In Concert

In Concert

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Movieplay
  • 発売日: 2007/12/15
  • メディア: CD

Rock on Breakout Years: 1977 (2005)

Rock on Breakout Years: 1977

Rock on Breakout Years: 1977

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music Special Products
  • 発売日: 2005/10/11
  • メディア: CD

Runnin' Blue (2007)

Runnin' Blue

Runnin' Blue

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Music Avenue
  • 発売日: 2007/07/10
  • メディア: CD


Boz (1965)
Boz Scaggs (1969)
Moments (1971)
Boz Scaggs & Band (1971)
My Time (1972)
Slow Dancer (1974)
Silk Degrees (1976)
Down Two Then Left (1977)
Boz Scaggs (1977) remix of 1969 album
Middle Man (1980)
Hits ! (1980) Columbia Records
Other Roads (1988)
Some Change (1994)
Come On Home (1997)
My Time: A Boz Scaggs Anthology (1997)
Fade Into Light (1999/2005)
Dig (2001)
The Lost Concert (live) (2001)
But Beautiful (2003)
Greatest Hits Live DVD/CD (2004)
Hits ! (2006)
(version of 1980 greatest hits compilation with five more tracks)
Speak Low (2008)
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The Band Discography [Artist AB]

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The Band
『Mystery Train: Images of America in Rock'n'Roll Music』を書いた音楽評論家Greil Marcusが、 ロバート・ジョンソン、エルヴィス・プレスリー、スライ・ストーンなどと並び米ロック音楽を象徴する存在として別格に取り上げたザ・バンド。

Mystery Train: Images of America in Rock'n'Roll Music

Mystery Train: Images of America in Rock'n'Roll Music

  • 作者: Greil Marcus
  • 出版社/メーカー: Plume
  • 発売日: 2008/03/25
  • メディア: ペーパーバック

5人のメンバー中4人までがカナダ人でありながら、ロックンロール、R&B、ブルース、ゴスペル、フォーク、C&W・・・といったアメリカのルーツ・ミュージックを追求していった共同体としての彼らは、まさに“ザ・バンド”であった。

The Band - The Weight (Live-1970)



ザ・バンドの前身はロニー・ホーキンスのバック・バンド、The Hawksだった。メンバー中最年長者のレヴォン・ヘルムは1942年5月26日、アメリカのアーカンソー州生まれ。1956年頃からローカル・バンドで活動を始めた彼は、やがてThe Jungle Bush Beaters を結成。1958年になるとロニー・ホーキンスのバック演奏を務める機会を得る。これがきっかけでロニーが結成したホークスに参加。

The Hawks 01-01.jpg

そんな頃、ホークスに加入してくるのがロビー・ロバートソンだった。彼は1944年7月5日、カナダのトロント生まれ。13歳頃から独学でギターを片手に作曲を始めていた彼は、1959年にハイスクールをドロップアウトし、クリアー・ライトというバンドを結成。その後の加入だった。
1960年に入り、ロビーに続き加入してきたのがリック・ダンコ。彼は1943年12月9日、カナダのオンタリオ州に生まれ。幼い頃からカントリーに親しみ、ヴァイオリン/フィドル、マンドリン等をマスターし、ロビー同様ハイスクールを中退してバンドに加わった。
1961年になると、ガース・ハドソン(1943年8月2日、カナダ・ウォーカーヴィル生)、翌1962年にはリチャード・マニュエル(1944年4月3日、カナダ・オンタリオ州生)がホークスに加入。ザ・バンドの原型が出来上がる。

ロニーと共に巡業に次ぐ巡業を重ねたホークスは、1963年に彼のもとを離れ、レヴォン&ホークスとして独立、トロントを拠点にアメリカ東海岸のクラブなどで活動を開始した。そうした中、ホークスはトロントのクラブでJohn Hammond と出逢い、意気投合。1964年にニュー・ヨークでレコーディングを開始し、その作品はジョンのアルバム「So Many Roads」 としてリリースされた。同作にはマイク・ブルームフィールドなども参加していたが、ロビーのギターもまた高い評価を受けた。

So Many Roads

So Many Roads

  • アーティスト: John Hammond
  • 出版社/メーカー: Vanguard
  • 発売日: 1993/03/20
  • メディア: CD

しばらくしてホークスはジョンの紹介で、ボブ・ディランとの運命的な出逢いを果たす。それは丁度ディランがフォークからロックへと転じようとしていた頃だった。
1965年、ホークスはディランとセッションを重ね、バック・バンドとして欧・米ツアーを行い、1966年初頭にナッシュヴィルにて行われたディランのレコーディングに参加。これはディランの名作「Blonde on Blonde」として発表された。

Blonde on Blonde

Blonde on Blonde

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 2004/06/01
  • メディア: CD

しかしこの直後1966年7月に、ディランはバイク事故に遭いシーンから遠ざかることとなる。ディランの怪我が直った頃から、彼らはディランとともにニュー・ヨーク郊外のスッドストックに移住。「ビッグ・ピンク」と呼ばれる家に住み、その地下室でディランと演奏を重ね、また曲作りにも励んでいった。この時のテープは、広くミュージシャン仲間に広がり、後に「地下室(Basement Tapes) 」としてリリースされた。またこの頃に彼らは近所の住民達がつけたニックネームからとって、ザ・バンドと改名したのだった。

The Basement Tapes

The Basement Tapes

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1996/06/03
  • メディア: CD

1968年1月、ディランが久々に人前に姿を現した「ウディ・ガスリー・メモリアル・コンサート」にザ・バンドはバック・バンドとして登場。同年8月、ウッドストックで録音された1stアルバム「Music From Big Pink」で単独デビューを飾った。ディランの手による素朴で不思議な感触の画をジャケットにあしらったこの作品は、内容的にも衝撃的なものだった。

Music From Big Pink (1968)

Music from Big Pink

Music from Big Pink

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 2000/08/11
  • メディア: CD

1969年8月17日、ザ・バンドはウッドストック・フェスティヴァルに出演。また8月29、31日にはイギリスのワイト島フェスティヴァルにディランと共に出演。このワイト島出演の際ザ・ビートルズのジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターと親交を深めた。そして9月、西海岸のサミー・デイヴィスJr.の邸宅で録音された名作「The Band」を発表。シングルの“Up on Cripple Creek”は全米25位と彼らにとっての最高位を記録したほか、アルバム自体も最高位9位まで上がり、最終的にはゴールド・ディスクを獲得するヒットとなった。

The Band (1969)

The Band

The Band

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 2000/08/11
  • メディア: CD

1970年に、観客のいない木造の劇場でレコーディングされたという3rdアルバム「Stage Fright」を発表。アルバムは全米最高位5位となり、彼ら最大のヒット・アルバムとなった作品(二度目のゴールド・ディスクも獲得)。

Stage Fright (1970)

Stage Fright

Stage Fright

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 2000/08/11
  • メディア: CD

1971年初夏に初のヨーロッパ・ツアーを行った後、彼らはウッドストックのベアーズヴィル・スタジオで「Cahoots」をレコーディング。同年9月にリリース。ニュー・オリンズ・ミュージックの大物アラン・トゥーサンを起用した楽曲などを含む話題作だった。

Cahoots (1971)

Cahoots

Cahoots

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2000/08/11
  • メディア: CD

1971年の大晦日から翌1972年の元旦にかけて、NYでのニュー・イヤー・コンサート(ディランがゲスト参加)を行ったが、その音源は1972年に「Rock Of Ages」として発表。(全米6位で三たびゴールド・ディスクを獲得)

Rock Of Ages (1972)

Rock of Ages

Rock of Ages

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2001/04/27
  • メディア: CD

ザ・バンドは1973年夏にはNYで行われたサマー・ジャムに、グレイトフル・デッド、オールマン・ブラザーズらと共に出演。60万人を集める大盛況となった。その後11月にオールディーズをリラックスしたカヴァーで聴かせる「Moondog Matinee」を発表。

Moondog Matinee (1973)

Moondog Matinee

Moondog Matinee

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2001/04/27
  • メディア: CD

1974年1~2月にかけて、ディランとのコンビで行われたツアーでは計39回の公演でのべ65万人を集客。同時期にリリースされたディランとの共演作「Planet Waves」はディランにとっても、ザ・バンドにとっても初のナンバーワン・アルバムとなった。またツアーの模様を収めた2枚組ライヴ「Before The Flood」も全米ベスト3を記録。

Planet Waves

Planet Waves

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2004/06/01
  • メディア: CD

Before The Flood [Live With The Band, 1974]

Before The Flood [Live With The Band, 1974]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1988/06/24
  • メディア: CD

1975年11月、オリジナル作品としては通算7作目となる「Northern Light-Southern Cross」を発表。そして翌1976年初頭にディランと共にエリック・クラプトンのレコーディングに参加した彼らは、6~8月にかけて全米ツアーを行うが、11月25日サンフランシスコ・ウィンターランドでの公演を最後に活動停止を表明する。

ラスト・ワルツ 2枚組特別編 限定仕様版

ラスト・ワルツ 2枚組特別編 限定仕様版

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

このイベントにはディランはじめ、クラプトン、ジョニ・ミッチェル、ニール・ヤング、マディ・ウォーターズ、ロニー・ホーキンス、ヴァン・モリスンら、彼らゆかりのアーティスト達が勢揃いし、 「ラスト・ワルツ」の名で映画化もされ、高い評価を受けた。また同名「Last Waltz」のアルバムもヒットを記録した。

Northern Lights - Southern Cross (1975)

Northern Lights-Southern Cross

Northern Lights-Southern Cross

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2001/04/27
  • メディア: CD

1977年には事実上のラスト・アルバム アイランド(Island) を発表。この後、メンバー各々はソロに転じている。

Islands (1977)

Islands

Islands

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 2001/04/27
  • メディア: CD

The Last Waltz (1978)

The Last Waltz

The Last Waltz

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros./Rhino
  • 発売日: 2003/10/06
  • メディア: CD

1982年ダンコとヘルムがアコースティック・デュオを組みツアー「リヴィング・ルーム・セット」を開始する。ある公演では、ボブ・ディランの飛び入りも確認されている。そのツアーの最中に、ザ・バンド再結成の機運が高まり、1983年にザ・バンドはロビー・ロバートソン抜きで再結成される。その後1985年にはジム・ウィーダーが参加。CSNのツアーに同行したりしていたが、ツアー先のフロリダでリチャード・マニュエルが自殺するという悲劇が突然起こってしまう。しかしザ・バンドは活動を続行した。

1990年、ベルリンの壁崩壊後のドイツにて、ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズ主催のライブ・イベント「The Wall Live In Berlin」にヴァン・モリソン、ジョニ・ミッチェルらと共に出演する。20万人もの観客を動員し、DVDに収められている。

The Wall Live In Berlin [DVD] [Import]

The Wall Live In Berlin [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Mercury
  • メディア: DVD

1992年の後半にザ・バンドを本格的に再始動させる。リック、レヴォン、ガース、ジムに、かつてホークスやジャニス・ジョプリンのフル・ティルト・ブギ・バンドでも活躍したリチャード・ベル、そしてランディ・シャーランテを加えた新たなラインナップが揃った。同10月、マジソン・スクエアで行われたボブ・ディランのデビュー30周年記念コンサートや、さらにビル・クリントン大統領の就任記念行事へも出演した彼らは、1993年8月にオリジナル作としては16年ぶりとなるアルバム「Jericho」を発表。
当初このアルバムは、1990年代初頭、メジャー・レーベルであるCBSと契約。再結成後初のスタジオアルバムを製作するも、先に発表されたロバートソンのソロ・アルバムのセールス不振を理由に、レーベルの方針でお蔵入りとなる。結局、CBSからはアルバム発表されることはなく、1993年になってピラミッドというマイナー・レーベルから「Jericho」のタイトルでリリースとなった。

Jericho (1993)

Jericho

Jericho

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Titan / Pyramid
  • 発売日: 2006/02/21
  • メディア: CD

1994年には来日公演を実現し、「ウッドストック’94」にも出演。また1996年には新生ザ・バンドによる2作目「High On The Hog」を発表した。

High On The Hog (1996)

High on the Hog

High on the Hog

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Transatlantic
  • 発売日: 1996/04/01
  • メディア: CD

Jubilation (1998)

Jubilation

Jubilation

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Te Mata
  • 発売日: 2008/05/13
  • メディア: CD

再編ザ・バンドとして3枚のアルバムを発表するも、1996年にリヴォン・ヘルムの喉頭ガンが発覚しアルバム「Jubilation」では咽頭ガンの後遺症から、かすれた声となってしまう。1999年12月10日にダンコが死去、以後活動を停止する。


The Band (編集盤)

To Kingdom Come (1989)

To Kingdom Come

To Kingdom Come

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1989/09/18
  • メディア: CD

Live At Watkins Glen (1995)

Live at Watkins Glen

Live at Watkins Glen

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1995/04/04
  • メディア: CD

Greatest Hits (2000)

Greatest Hits

Greatest Hits

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2000/09/09
  • メディア: CD

A Musical History (2005)

A Musical History

A Musical History

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2005/09/26
  • メディア: CD

The Best of a Musical History (2007)

The Best of a Musical History

The Best of a Musical History

  • アーティスト: The Band
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2007/05/17
  • メディア: CD

Platinum (2008)

Platinum

Platinum

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2008/03/04
  • メディア: CD


現在

リヴォン・ヘルムは、ドラムスとマンドリンの演奏活動は続け、その後再び歌えるようになるまで回復している。自身のバンドであるLevon Helm Band 名義で2005年には2作のDVD付のライヴ・アルバム「The Midnight Ramble Music Sessions, Vol. 1」「同 Vol.2」を発表。2007年には「Dirt Farmer」をリリース。

The Midnight Ramble Music Sessions, Vol. 1

The Midnight Ramble Music Sessions, Vol. 1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Levon Helm Studios
  • 発売日: 2006/02/21
  • メディア: CD

The Midnight Ramble Music Sessions, Vol. 2

The Midnight Ramble Music Sessions, Vol. 2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Levon Helm Studios
  • 発売日: 2006/02/21
  • メディア: CD

Dirt Farmer

Dirt Farmer

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Vanguard
  • 発売日: 2007/10/30
  • メディア: CD


ガース・ハドソンは、2001年に1stアルバム「The Sea To The North (ガースの世界)」を発表。また、妻のモード・ハドソンと演奏活動を続けている。モードとの共同名義でのライヴ・アルバム「Live at the Wolf」、「Our Lady Queen of the Angels」も2005年に発表している。

The Sea to the North

The Sea to the North

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Woodstock
  • 発売日: 2008/06/10
  • メディア: CD

Live at the Wolf

Live at the Wolf

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal
  • 発売日: 2005/10/18
  • メディア: CD

Our Lady Queen of the Angels

Our Lady Queen of the Angels

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Other People's Music
  • 発売日: 2005/11/29
  • メディア: CD


ロビー・ロバートソンは、ザ・バンドのボックス・セットのコンピレーション・プロデュースや監修を行っている。ソロ・アルバムは1998年の「Contact from the Underworld of Red Boy」が現段階での最新作。

Robbie Robertson

Robbie Robertson

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: GEFFEN RECORDS
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

Storyville

Storyville

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Spectrum
  • 発売日: 2004/09/28
  • メディア: CD

Music for the Native Americans

Music for the Native Americans

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1994/10/04
  • メディア: CD

Contact from the Underworld of Red Boy

Contact from the Underworld of Red Boy

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1998/02/23
  • メディア: CD

Robbie Robertson/Storyville

Robbie Robertson/Storyville

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Hip-O Select
  • 発売日: 2006/01/06
  • メディア: CD


1968年 Music From Big Pink
1969年 The Band
1970年 Stage Fright
1971年 Cahoots
1972年 Rock Of Ages
1973年 Moondog Matinee
1975年 Northern Lights - Southern Cross
1977年 Islands
1978年 The Last Waltz

再結成後
1993年 Jericho
1996年 High On The Hog
1998年 Jubilation

編集盤、ベスト・アルバム
1976年 The Best Of The Band (軌跡)
1978年 Anthology
1989年 To Kingdom Come
1995年 Live at Watkins Glen
1999年 The Best of The Band, Vol. II
2000年 Greatest Hits

ボックス・セット
1994年 Across The Great Divide
2002年 The Last Waltz (ラスト・ワルツ-完全盤)
2005年 A Musical History
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Allman Brothers Band Discography [Artist AB]

allman brothers band02-01.jpg


The Allman Brothers Band
ギタリストのデュアン・オールマンが中心となり1969年に結成。ブルースをベースとしながらも、ツイン・リード・ギターとツイン・ドラムスによるスケールの大きい演奏を展開。サザンロックと呼ばれるサウンドの基礎を築いた。カントリーミュージックの持つ明るく大らかな感覚とジャズの前衛的な音楽性も取り込み、独自のサウンドを作っていった。

The Allman Brothers Band - Jessica (1991)



デュアン・オールマンと弟グレッグ・オールマンは、地元フロリダ州デイトナビーチで1963年、オールマン・ジョイズを結成。シングル・レコードをリリースする。60年代後半にはアワーグラスに参加するために、カリフォルニア州ロサンゼルスへ移住。リバティ・レコードより2枚のアルバムをリリースしたものの、希望する音楽をプレイできないことに不満を感じたデュアンはバンドを脱退、フロリダに戻ってしまう。

フロリダ州ジャクソンビルで活動をするうちに、デュアンは31stオブ・フェブラリーというバンドのブッチ・トラックス(ds)、またセカンドカミングのディッキー・ベッツ(g)とベリー・オークリー(b)、R&Bのドラマーとして実績のあったジェイ・ジョハンソン(ジェイモー)といった面々と出会い、セッションを重ねる。同時に、アラバマ州マッスルショールズのフェイム・スタジオを中心にセッション・ギタリストとして名を上げ、アレサ・フランクリン、ウィルソン・ピケットなどのレコーディングに参加した。

1969年3月、まだロサンゼルスに残って活動を続けていたグレッグをデュアンが呼び寄せ、前述のセッション・メンバーに合流する。これがオールマン・ブラザーズ・バンドの誕生となる。
1969年、地元のキャプリコーン・レコードと契約、同レーベルのフィル・ウォルデンの薦めによりバンドの拠点をジャクソンビルからジョージア州メイコンに移す。同年、バンド名を表題に表したファースト・アルバム「The Allman Brothers Band 」をリリース。プロデュースは、デュアンと親交のあったトム・ダウドが担当。1970年には2作目「Idlewild South」をリリースするが、2作とも大きな成功を収めるには到らなかった。

The Allman Brothers Band (1969)

The Allman Brothers Band

The Allman Brothers Band

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 1997/10/14
  • メディア: CD

Idlewild South (1970)

Idlewild South

Idlewild South

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 1997/10/14
  • メディア: CD

彼らの存在を不動のものとしたのは、続いてリリースした1971年のライヴ盤「At Fillmore East」であった。デュアンの豪快なスライド・ギターをフィーチャーしたブラインド・ウィリー・マクテルのカバー"Statesboro Blues"、20分以上に渡るジャムが展開される"Whipping Post"など、熱演を収録した2枚組アルバムはビルボードのアルバム・チャートの13位を記録するヒットとなり、ライブ盤の金字塔として知られるようになった。

At Fillmore East (1971)

The Allman Brothers at Fillmore East

The Allman Brothers at Fillmore East

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 1997/10/14
  • メディア: CD

The Fillmore Concerts

The Fillmore Concerts

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 1992/10/20
  • メディア: CD

「At Fillmore East」の成功から間もない1971年10月29日、デュアンがメイコンにてオートバイでトラックに追突し、僅か24歳の若さで他界する。バンドは、後任ギタリストを補充せず、レコーディング途中だったアルバム「Eat A Peach」をベッツが中心となって完成させた。以後、ベッツがデュアンに変わってバンドのリーダーを務めるようになる。

Eat A Peach (1972)

Eat a Peach

Eat a Peach

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mercury
  • 発売日: 2006/05/23
  • メディア: CD

1971年10月29日にオートバイ事故で他界してしまったデュアン・オールマンに捧げたアルバムともいえる本作は、名盤に挙げるファンも多い人気作。デュアン存命時のM-7~9、新生オールマンによるM-1~3がスタジオ録音、残りはフィルモアでのライヴという構成になっている。デュアン存命時の音源だけでなく、後のレイドバック感覚に繋がるような新生オールマンの楽曲も面白いし、ドノヴァンの”霧のマウンテン”をベースにしたM-4も長時間のプレイながら興味深く聴ける。

1972年には、キーボードにチャック・リーヴェルが新たに加入。しかし、1972年11月11日、デュアンに続きベリー・オークリーもオートバイ事故により亡くなってしまう。デュアンの事故現場から僅か3ブロックしか離れていないところでの事故だった。

度重なるメンバーの死にも関わらず、残ったメンバーはバンド活動を続行する。オークリーの後任にはラマー・ウィリアムズが加入し、1973年、「Brothers And Sisters」をリリース。ビルボード全米アルバム・チャートNo.1の大ヒットを記録し、アメリカの国民的バンドとしての地位を確立した。またシングルカットの"Ramblin' Man"もポップ・チャート2位を記録した。

Brothers And Sisters (1973)

Brothers and Sisters

Brothers and Sisters

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 1997/10/14
  • メディア: CD

1st「The Allman Brothers Band」や「At Fillmore East」の世界とは異なるが、確実にリスナーに人気がある「Brothers And Sisters」。デュアン・オールマンの死によって豪快な骨太さは失われたが、それを補えるはずもないからこその本作には、ポップな魅力が満載。

Win, Lose Or Draw (1975)

Win, Lose or Draw

Win, Lose or Draw

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 1997/10/14
  • メディア: CD

ヒットした前作「Brothers And Sisters」から約2年ぶりに発表された6作目「Win, Lose Or Draw」。73年頃からグレッグ・オールマン、ディッキー・ベッツの二人がソロ作を発表。そうしたことも関係するのか、グループ内のぎくしゃくした関係をも連想させるような、緊張感の薄さを露呈したサウンドになっている。ただしヒット作後のブランクが幸いしたのか、チャート的には全米5位と健闘している。

Wipe The Windows, Check The Oil, Dollar Gas (1976)

Wipe the Windows, Check the Oil, Dollar Gas

Wipe the Windows, Check the Oil, Dollar Gas

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 1997/10/14
  • メディア: CD

60万人ものファンを動員した歴史的なワトキンス・グレンのステージを含む、「Brothers And Sisters」からのメンバーによるライヴ・アルバム。ディッキーが主導権を握り始め、さらに、チャックが参加したことで、グループの持つ個性に変化が生じたのがよくわかる。

メンバー間の音楽的な意見の相違と個人的対立が徐々に大きくなり、バンドの結束は崩れて行く。そして1976年、バンドは解散。グレッグとベッツはソロ活動へ、リーヴェル、ジェイモー、ウィリアムズはシーレベルというバンドを結成する。

2年後の1978年、グレッグがベッツに和解を呼びかける形でバンドを再結成する。リーヴェルとウィリアムズはシーレベルでの活動を続けたため再結成には加わらず、新たにデイヴィッド・ゴールドフライズ(b)、ダン・トーラー(g)が加入した。1979年にはアルバム「Enlightened Rouges」をリリースし存在感をアピールするものの、この後、デビュー当時から所属していたキャプリコーン・レコードが倒産してしまう。

Enlightened Rogues (1979)

Enlightened Rogues

Enlightened Rogues

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Special Products
  • 発売日: 1997/10/14
  • メディア: CD

'76年に一度は解散したが、一部顔ぶれを変えて再出発する。時代のテンポを取り入れながらも、第一期の後半と異なり、エネルギッシュで、張りのある演奏を展開。見事トップ10入りした。なお、創設メンバーではジョニー・ジョンソンとブッチ・トラックス、グレッグ、ディッキーが参加。

バンドはアリスタに移籍し、更に2枚のアルバムをリリース。1981年の「Brothers Of The Road」からのシングル"Straight From The Heart"はポップ・チャートの39位を記録し、まずまずの成功を収めるが、バンドは1982年に再度解散する。

Reach For The Sky (1980)

Reach for the Sky

Reach for the Sky

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Razor & Tie
  • 発売日: 1997/02/18
  • メディア: CD

ディッキー・ベッツ主導な雰囲気を感じさせ、ポップな感じも受けると同時に、ある程度の緊張感も保たれている。チャート最高位は27位。

Brothers Of The Road (1981)

Brothers Of The Road02-01.jpg

彼らのサウンドを特徴づけていたツイン・ドラムスの片割れ、ジェイモー・ジョハンスンが脱退し、代わりに前作にも参加していたデヴィッド・トーラーやマイク・ローラーが参加。初期サウンドを思わせるM-1にしても、ヒットしたM-3にしてもディッキー・ベッツの安定したギターが心地好く響き、また全体としては一段とポップ色、カントリー色が強まったように感じる一枚。この後彼らは解散し、1990年の復活作までオリジナル・アルバムが発表されることはなかった。

1989年、ディッキー・ベッツ・バンドにいたギタリスト、ウォーレン・ヘインズとベーシストのアレン・ウッディ、それにジョニー・ニール(key)を加え、バンドが再結成される。エピックと契約し、翌1990年、「Seven Turns」をリリースした。 1994年、Woodstock '94に出演。1995年には、ロックンロールの殿堂入り、更に翌1996年には"Jessica"でベスト・ロック・インスト賞を受賞するなど、注目を集めて行く。

Seven Turns (1990)

Seven Turns

Seven Turns

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Yellow
  • 発売日: 2008/10/06
  • メディア: CD

Shades Of Two Worlds (1991)

Shades of Two Worlds

Shades of Two Worlds

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Yellow
  • 発売日: 2008/10/06
  • メディア: CD

An Evening With The Allman Brothers Band: First Set (1992)

An Evening with the Allman Brothers Band: First Set

An Evening with the Allman Brothers Band: First Set

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Special MKTS.
  • 発売日: 2008/02/01
  • メディア: CD

Where It All Begins (1994)

Where It All Begins

Where It All Begins

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Special MKTS.
  • 発売日: 2008/02/01
  • メディア: CD

An Evening With The Allman Brothers Band: 2nd Set (1995)

Allman Brothers Band: 2nd Set

Allman Brothers Band: 2nd Set

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Mid-Price
  • 発売日: 1995/05/11
  • メディア: CD

1997年、ヘインズとウッディーがガヴァメント・ミュールの活動に専念するためにバンドから脱退する。後任にジャック・ピアソン(g)、オテイル・バーブリッジ(b)が加入した。1999年には、ピアソンに替わり、ブッチ・トラックスの甥にあたるデレク・トラックスが迎え入れられる。

Peakin' at the Beacon (2000)

Peakin' at the Beacon

Peakin' at the Beacon

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Special MKTS.
  • 発売日: 2008/03/01
  • メディア: CD

2000年には、メンバーとの対立からオリジナル・メンバーのベッツがグループから追い出される形で脱退。しかしながら、一時的にジミー・ヘリングが後任として加入した後、翌2001年、ウォーレン・ヘインズを再度迎え入れられる。

近年は、ニューヨークのビーコン・シアターでの恒例ライヴ、またジャムバンド・ミュージックの祭典「Bonnaroo Music Festival」(2003年、2005年)への出演などとライヴをこなし、その影響力を維持している。

Hittin' the Note (2003)

Hittin' the Note

Hittin' the Note

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal
  • 発売日: 2003/03/18
  • メディア: CD

One Way Out (2004)

One Way Out

One Way Out

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sanctuary
  • 発売日: 2004/03/22
  • メディア: CD


Others

Live at the Atlanta International Pop Festival: July 3 & 5, 1970

Live at the Atlanta International Pop Festival: July 3 & 5, 1970

Live at the Atlanta International Pop Festival: July 3 & 5, 1970

  • アーティスト: The Allman Brothers Band
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2003/10/21
  • メディア: CD

American University 12/13/70

American University 12/13/70

American University 12/13/70

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: The Allman Brothers Band Recording Co
  • 発売日: 2005/07/12
  • メディア: CD

Live at Ludlow Garage 1970

Live at Ludlow Garage 1970

Live at Ludlow Garage 1970

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 1990/04/20
  • メディア: CD

Instant Live: Verizon Wireless Ampitheatre - Charlotte, 8/9/03

Instant Live: Verizon Wireless Ampitheatre - Charlotte, 8/9/03

Instant Live: Verizon Wireless Ampitheatre - Charlotte, 8/9/03

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Peach
  • 発売日: 2005/05/03
  • メディア: CD


1969年 「The Allman Brothers Band」(Capricorn)
1970年 「Idlewild South」(Capricorn)
1971年 「At Fillmore East」(Capricorn)
1972年 「Eat A Peach」(Capricorn)
1973年 「Brothers And Sisters」(Capricorn)
1975年 「Win, Lose or Draw」(Capricorn)
1976年 「Wipe The Windows, Check The Oil, Dollar Gas」(Capricorn)
1979年 「Enlightened Rogues」(Capricorn)
1980年 「Reach For The Sky」(Arista)
1981年 「Brothers Of The Road」(Arista)
1990年 「Seven Turns」(Epic)
1991年 「Shades Of Two Worlds」(Epic)
1992年 「An Evening With The Allman Brothers Band: First Set 」(Epic)
1994年 「Where It All Begins」(Epic)
1995年 「An Evening With The Allman Brothers Band: 2nd Set」(Epic)
2000年 「Peakin' at the Beacon」(Epic/550 Music)
2003年 「Hittin' the Note」(Peach/Sanctuary
2004年 「One Way Out」(Peach/Sanctuary)
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