Chicago Discography [Artist CD]
Chicago
シカゴは、アメリカのロックバンド。ロックにブラスを取り入れた形式のバンドとして先駆的な存在であり、ブラッド・スウェット&ティアーズ、バッキンガムズなどと共に“ブラス・ロック”と呼ばれた。シカゴ出身だが、プロ・デビュー後の活動拠点はロサンゼルス。30年以上のキャリアを誇るものの、過去何回もの危機を乗り越えて活動を展開してきた。当初は硬派なブラス・ロック、のちにバラードなどを得意とするポップ・バンドとして成功を収めた。
1967年、デ・ポール大学の学生たちが中心になり、前身バンドである"ビッグ・シング"を結成。メンバーは、ロバート・ラム(vo,key)、テリー・キャス(g,vo)、ジェイムズ・パンコウ(tb)、ウォルター・パラゼイダー(wo)、リー・ロックネイン(tp)、ダニー・セラフィン(ds)、ピーター・セテラ(b,vo)の7人。
同じデポール大卒で、シカゴ出身のバッキンガムスや英国出身のチャド&ジェレミーを手掛けていたプロデューサー、ジェイムス・ウィリアムス・ガルシオと出会い、デビューできるチャンスをものにする。ロサンゼルスに移動した彼らは、バンド名もビッグ・シングからシカゴ・トランジット・オーソリティに変更。
シカゴ・トランジット・オーソリティは、ロサンゼルスのクラブ、ウィスキー・ア・ゴー・ゴーに出演するなどして根強い人気を誇るグループとなっていた。ガルシオの助けもあり、コロムビア・レーベルと契約。1969年、デビュー・アルバム「Chicago Transit Authority (シカゴの軌跡)」をリリース。プロデューサーはジェイムス・ウィリアム・ガルシオ。全米最高位17位を記録し、ゴールド・ディスクを獲得。「ニュー・ロック」の旗手として人気を博すことになる。
その後、"シカゴ・トランジット・オーソリティ(シカゴ交通局)"から"シカゴ"とバンド名を変更。これはシカゴ交通局からの苦情がきっかけで、シカゴという短縮した形となった。
70年、2ndアルバム「Chicago (シカゴと23の誓い)」をリリース。デビュー作同様2枚組LPとして発表され、アルバム・アーティストという印象を強くアピールしたが、シングル"Make Me Smile"、"25 or 6 to 4 (長い夜)"の大ヒットが生まれ、シングル・チャートでの活躍も見せることになる。
71年、3rdアルバム「Chicago III」をリリース。予約だけでゴールド・ディスクを獲得。大きなシングル・ヒットはなかったがアルバム自体はチャート2位まで上昇した。
71年、4thアルバムとなるライヴ作品「Chicago At Carnegie Hall, Vol. 1-4 (Chicago IV)」もリリースされる。前3作の2枚組を超える4枚組LPとして発表され話題を呼んだ。6月には初来日している。
At Carnegie Hall, Vol. 1-4 (Chicago IV)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Rhino
- 発売日: 2005/10/24
- メディア: CD
72年、5thアルバム「Chicago V」をリリース。ブラスをフィーチャーした力強いサウンドとメッセージ色の濃い作風からソウル、ポップス色の強い作風へと移行。初の全米No.1となり、シングル"Saturday in the Park"も全米3位のヒットとなった。
また同年、2度目の来日を果たしたシカゴは、6月の大阪公演のライヴの模様を収録した「Chicago Live In Japan」(72)を日本のみでリリースしている。
73年、6thアルバム「ChicagoVI (遥かなる亜米利加)」をリリース。
74年、7thアルバム「ChcagoVII (市俄古への長い道)をリリース。
75年、8thアルバム「ChicagoVIII (未だ見ぬアメリカ)」をリリース。
また75年には、9thアルバムとして初のベスト盤「Chicago IX - Greatest Hits (偉大なる星条旗)」をリリース。
76年、10thアルバム「Chicago X (カリブの旋風)」をリリース。この中から"If You Leave Me Now (愛ある別れ)"というバラード・シングルが、全米初のNo.1ヒットに輝き、同年のグラミー賞で「最優秀ポップ・グループ賞」を獲得する。
77年、11thアルバム「ChicagoXI」をリリース。"Baby, What a Big Surprise"などのヒットが生まれたが、グループにとって大きな転機を向える。中心メンバー、テリー・キャスが78年に拳銃の暴発事故で死亡。テリーの後任にドニー・デイカスが入り、グループは存続するが、プロデューサーもこの頃、育ての親といえるジェイムス・ウィリアムス・ガルシオからフィル・ラモーンへ交替、という出来事が起きている。
78年、12thアルバム「Hot Streets」をリリース。フィル・ラモーンのプロデュースで、ビー・ジーズをゲストに迎えるなど当時のディスコ・ブームの影響も反映した作品。
79年、13thアルバム「Chicago 13」をリリース。
80年、14thアルバム「Chicago XIV (シカゴ14)」をリリース。
81年、15thアルバムとして2枚目のベスト盤「Chicago Greatest Hits, Volume II」をリリース。古巣のコロムビア・レコードを離れることになる。
フル・ムーン・レーベルに移籍したシカゴは、テリー・キャスの後任にビル・チャンプリン(g)を迎え、プロデュースをデヴィッド・フォスターに依頼。82年、16thアルバム「Chicago 16 (ラヴ・ミー・トゥモロウ)」をリリース。映画『青い恋人たち』主題歌にもなった、"Hard to Say I'm Sorry (素直になれなくて)"が6年ぶりの全米No.1ヒットとなった。
84年、アルバム「Chicago 17」をリリース。前作同様デヴィッド・フォスターがプロデュースを担当。"Hard Habit to Break"、"You're the Inspiration"などがヒットした。
85年6月、グループのフロント・マンでソングライター、ヴォーカルのピーター・セテラが脱退。ピーターは脱退前に1枚ソロを出していたが、この脱退後、ソロ・アーティストとして歩み始めた。またピーターの後釜には、当時24歳だったジェイソン・シェフを加入させ、86年9月、アルバム「Chicago 18」をリリースした。
88年、デヴィッド・フォスターからロン・ネヴィソン&シャス・サンフォードにプロデユーサーを替え、アルバム「Chicago 19」をリリース。"I Don't Wanna Live Without Your Love"、"Look Away"、"You're Not Alone"などがヒットする。
89年、久しぶりの来日公演を行ったシカゴは、新たにギタリスト、ドゥエン・ベリーを加え8人編成のグループに。また同年12月には、20thアルバムとなるベスト盤「Greatest Hits: 1982-1989」をリリース。
この後、オリジナル・メンバーのダニエル・セラフィンが脱退(後に解雇と判明)。91年、21thアルバム「Chicago Twenty 1」をリリース。
この作品の低セールスのおかげで、シカゴはまたも活動を困難にしていく。解雇となったダニーからバンド側への訴訟問題も大きかったが、発表予定まで出ていた新作「Stone Of Sisyphus」 の発売中止だった(このアルバムは「Stone of Sisyphus: XXXII」として、08年6月に発売された)。売れ線を要求するレーベル側と、より発展的な展開を目指したいというバンドとの対立。結果的にフル・ムーン・レーベルからの離脱ということで決着した。
新たにジャイアント・レーベルと契約したシカゴは、エアロスミスやボン・ジョヴィのプロデューサーとして知られるブルース・フェアバーンを起用し、エアロスミスのジョー・ペリー、ジプシー・キングス、ルイス・ミゲルといった多彩なゲストを迎えてアルバムを制作。「Night And Day: Big-Band 」(95)をリリースした。彼らのルーツともいえるビッグ・バンド・ジャズによるカヴァー中心の作品集。
「Heart Of Chicago 1967-1997」(97)、「Heart Of Chicago, Vol. 2: 1967-1998」(98) という2枚のベスト盤をリリース(23、24作目に数えられる)。
The Heart of Chicago 1967-1997
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ZYX
- 発売日: 2002/06/21
- メディア: CD
The Heart of Chicago 1967-1998, Vol. 2
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Warner Bros.
- 発売日: 1998/05/08
- メディア: CD
98年、25作目となるクリスマス・アルバム「Chicago XXV: The Christmas Album」をリリース。(03年、新曲6曲をプラスして「Christmas: What's It Gonna Be, Santa?」として再発)
Christmas: What's It Gonna Be, Santa?
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Wea
- 発売日: 2003/10/14
- メディア: CD
99年、26作目となる ライヴ・アルバム「Chicago XXVI: Live in Concert 」をリリース。
Chicago XXVI -- The Live Album
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Warner Bros.
- 発売日: 1999/10/12
- メディア: CD
2000年以降の主な作品
The Very Best of: Only the Beginning (02)
The Very Best of Chicago: Only the Beginning
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ZYX
- 発売日: 2002/07/08
- メディア: CD
Chicago: The Box (03)
Love Songs (05)
Chicago XXX (06)
The Best of Chicago: 40th Anniversary Edition (07)
The Best of Chicago: 40th Anniversary Edition
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Rhino
- 発売日: 2007/11/06
- メディア: CD
Chicago XXXII: Stone of Sisyphus (08)
Studio albums
1969 The Chicago Transit Authority
1970 Chicago II
1971 Chicago III
1972 Chicago V
1973 Chicago VI
1974 Chicago VII
1975 Chicago VIII
1976 Chicago X
1977 Chicago XI
1978 Hot Streets
1979 Chicago 13
1980 Chicago XIV
1982 Chicago 16
1984 Chicago 17
1986 Chicago 18
1988 Chicago 19
1991 Twenty 1
1995 Night & Day Big Band
1998 Chicago XXV: The Christmas Album (re-released 2003 as Chicago XXV: What's It Gonna Be, Santa? with 6 bonus tracks)
2006 Chicago XXX
2008 Chicago XXXII: Stone of Sisyphus
Live albums
1971 Chicago at Carnegie Hall
1975 Live in Japan
1999 Chicago XXVI: Live in Concert
Compilations
1975 Chicago IX - Chicago's Greatest Hits
1981 Greatest Hits, Volume II
1989 Greatest Hits 1982-1989
1991 Group Portrait
1997 The Heart of Chicago 1967-1997
1998 The Heart of Chicago 1967-1998 Volume II
2002 The Very Best of: Only the Beginning
2003 The Box
2005 Love Songs
2007 The Best of Chicago: 40th Anniversary Edition
Imports
1983 Chicago: If You Leave Me Now
1985 Take Me Back to Chicago
Chicago: Overtime (Canadian release)
Chicago: 25 Years of Gold (Australian release)
The Very Best of Chicago (European release)
The Heart of Chicago: 1967-1981, 30th Anniversary (Japanese Release)
The Heart of Chicago: 1982-1997, 30th Anniversary (Japanese Release)
Creedence Clearwater Revival Discography [Artist CD]
Creedence Clearwater Revival
クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(略称CCR)はアメリカのバンド。アメリカ南部特有の泥臭いサウンドを持ち味としたサザンロックの先駆者的存在。活動期間は短いながらもロック界に大きな足跡を残し、1993年にロックの殿堂入りを果たしている。
CCRは、ジョン・フォガティ(g, vo)、トム・フォガティ(g)、スチュ・クック(b)、ダグ・クリフォード(ds)という4人組のバンド。結成されたのは1959年、その始まりはメンバーらがジュニア・ハイスクールに通っている頃で、ジョンの兄・トム・フォガティが中心になって結成した "Tommy Fogerty & The Blue Velvets" というバンドだった。彼らはセミ・プロとして地方のライヴ演奏などの仕事をしていたが、1964年頃、カリフォルニア州バークレーに拠点を置くファンタジー・レコードのオーディションを受け、それに合格し契約を勝ち取り、プロのバンドとして活動していくことになる。
会社の意向でバンド名を "The Golliwogs" と改め、1965年にシングル・デビュー。しかしその後2年間は鳴かず飛ばずの活動を強いられ、成果はわずかにシングル"Brown-Eyed Girl"がローカル・ヒットになったのみ、という淋しいものに終わった。
そんな彼らが飛躍するきっかけとなったのが、ファンタジー・レコードの社長交替だった。メンバー達と親しかったサウル・ゼンツが新しい社長に就任。The Golliwogs はグループ名を Creedence Clearwater Revival (CCR) に改め、心機一転再スタートをきることになる。
68年、50年代に活躍したロックンローラー、デイル・ホーキンスのヒット曲"Suzie Q"、スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの"I Put a Spell On You"という2枚のカヴァー・シングルをリリース。初期ロックンロール譲りのエネルギーに満ちた小気味よいリズムと、ジョン・フォガティの粗削りながらも黒人ブルース~R&Bに大きな影響を受けた深い表現を伴ったヴォーカルが話題となり、西海岸をはじめ、徐々に全米へと広がっていった。
68年11月、1stアルバム「Suzie Q/Creedence Clearwater Revival」を発表。前述の2枚のシングルはここに収録された。
69年1月、2ndアルバム「Bayou Country」を発表。全米最高位2位を記録したシングル"Proud Mary"を収録。
69年7月、3rdアルバム「Green River」を発表。シングル"Green River"、"Bad Moon Rising"の2曲がミリオン・ヒット。サウンド的にはより熟成された彼らの濃厚な味わいとカントリー~ロカビリー的側面の軽快さ両方が全面に出た仕上がりで、アルバムも初の全米ナンバーワンに輝いた。
69年10月、4thアルバム「Willie And The Poorboys」を発表。CCRの最高傑作として挙げる人も多い名作で、古典的なルーツ音楽指向をモダンにみせていく、という彼らのセンスの良さと、これまで以上のサウンドの深みが高い評価を得ている。
1970年7月、5thアルバム「Cosmo's Factory」を発表。2度目の全米ナンバーワンを獲得したアルバムで、"Travelin' Band"、"Up Around the Bend"、"Lookin' Out My Back Door"などがシングル・ヒット。解散後の76年にも"I Heard It Through the Grapevine (悲しいうわさ)"がヒットした。
70年12月、6thアルバム「Pendulum」を発表。ジョン・フォガティの自作曲のみで固められたアルバム。日本のTVCMなどでも頻繁に使われたヒット曲"Have You Ever Seen The Rain? (雨を見たかい)" を収録。
71年に入ると、メンバー間の対立によりトム・フォガティが脱退。残った3人はそのまま活動を続け、ワールド・ツアーを廻る。この時のライヴの模様はアルバム「Live In Europe」(73)で聴くことが出来る。
72年4月、7thアルバム「Mardi Gras」を発表。シングル"Sweet Hitch-Hiker"がヒットするが、この後、CCRは72年10月に解散してしまう。
編集、ライヴ、コンピレーション盤など・・・
Chronicle, Vol. 1 (1976)
CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL:CHRONICLE THE 20 GREATESTHITS
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Fantasy
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
Chronicle, Vol. 2 (1986)
Twenty Great CCR Classics - Chronicle Vol.2
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Universal Japan
- 発売日: 1989/06/29
- メディア: CD
The Concert (1980)
Creedence Clearwater Revival: Box Set (2001)
Absolute Originals (2006)
Best of CCR (2008)
メンバーのその後・・・
John Fogerty
ジョン・フォガティはソロ・アルバム「The Blue Ridge Rangers」(73)、「John Fogerty」(75)を発表するが、楽曲の著作権にかかわる訴訟に巻き込まれ、CCR時代の楽曲が唄えなくなってしまう。また訴訟関連に嫌気が差したことなども影響し、音楽活動に消極的になり、しばらく隠遁状態が続いた。
85年には「Centerfield」を発表、ミリオン・セラーを記録した。1997年に発表した「Blue Moon Swamp」では、キャリアの集大成的なサウンドを披露しグラミー賞を獲得。また同年に開かれたソロライブでは、数多くのCCR時代の楽曲もエネルギッシュに披露、ファンを喜ばせた。
03年には、『THE BLUES Movie Project』を締めくくるコンサートに客演するなど、寡作ではあるものの健在振りをアピール。2007年訴訟問題が解決したジョンは古巣のファンタジー・レーベルから「Revival」を発表した。
The Blue Ridge Rangers (1973)
John Fogerty (1975)
Centerfield (1985)
Eye of the Zombie (1986)
Blue Moon Swamp (1997)
Premonition (1998)
Deja Vu All Over Again (2004)
The Long Road Home (2005)
The Long Road Home: The Ultimate John Fogerty/Creedence Collection
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Fantasy Jazz
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: CD
The Long Road Home - In Concert (2006)
Revival (2007)
Tom Fogerty
トム・フォガティはバンド脱退後の71年にデビュー・シングル、翌72年に1stソロ・アルバム「Tom Fogerty」をリリースし、ソロとしての第一歩を踏み出した。その後もコンスタントに作品を発表。76年には自らのバンド"Ruby"を率いて約2年間の活動を展開するが、78年に解散。84年には再結成している。しかし1990年7月、エイズを患い他界してしまう。
The Very Best of Tom Fogerty (1999)
Doug Clifford、Stu Cook
またドラマーのダグ・クリフォードは1972年にソロ・アルバムを発表。その後スチュ・クックとともに "Don Harrison Band"に参加。
Doug Cosmo Clifford (1972)
CCR Discography
1968 Creedence Clearwater Revival
1969 Bayou Country
1969 Green River
1969 Willy and the Poor Boys
1970 Cosmo's Factory
1970 Pendulum
1972 Mardi Gras
1975 The Golliwogs Pre-Creedence
1976 Chronicle, Vol. 1
1980 The Concert
1986 Chronicle, Vol. 2
2001 Creedence Clearwater Revival: Box Set
2003 Bad Moon Rising: The Best of Creedence Clearwater Revival
2006 Absolute Originals
2008 Best of CCR
John Fogerty
1973 The Blue Ridge Rangers
1975 John Fogerty
1976 Hoodoo (unreleased)
1985 Centerfield
1986 Eye of the Zombie
1997 Blue Moon Swamp
1998 Premonition
2004 Deja Vu (All Over Again)
2005 The Long Road Home
2006 The Long Road Home - In Concert
2007 Revival
Tom Fogerty
1972 Tom Fogerty
1972 Excalibur
1974 Zephyr National
1974 Myopia
1976 Ruby
1978 Rock & Roll Madness
1981 Deal It Out
1984 Precious Gems
1992 Sidekicks
1999 The Very Best of Tom Fogerty
Doug Clifford
1972 Doug Cosmo Clifford
Cream Discography [Artist CD]
Cream
クリーム(1966-1968)は、イギリスのロックバンド。ジャズの即興演奏の要素とブルース・ロックを融合したサウンドによって、ハードロック形成に大きな役割を果たした。
ジャズ、ブルース、ロックを融合し、従来のロック・グループと違い長時間の即興演奏を得意とした。瞬く間にスーパー・グループとして君臨し、今も尚、ロック・トリオの最高峰といわれる。エリックは当時のインタビューで「ビートルズのような連中はミュージシャンだとは思っていない」と語っている。同年秋にデビューするジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスや翌年デビューするピンク・フロイドと共にロックは新時代に入っていく。その新しさと芸術性の高さから日本ではニュー・ロックもしくはアート・ロックと言われた。
ジャックが作曲しリード・ヴォーカルを取る曲が多いにもかかわらず、アメリカのレコード会社はエリックをプッシュし、エリック・クラプトンとそのバックバンドとして売り出すことを提案したが、もちろんバンド側に却下された。ライブアルバムを聴けばわかるように3人は全く対等の高度な演奏力で火花を散らし、強烈なアドリブを繰り広げ、誰かがリーダーシップを取って牽引するというようなことはなかった。わずか2年半の活動で世界を席巻し、1968年に解散するも後続のミュージシャンに多大な影響を与えた。
Jack Bruce ジャック・ブルース(b,vo,har)
Eric Clapton エリック・クラプトン(g,vo)
Ginger Baker ジンジャー・ベイカー(ds)
伝説となったスーパー・トリオ、Cream (クリーム)。エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカーの3人が、バトルとも表現されるアドリブを繰り広げる斬新なスタイルが多くのファンを魅了した。
ヤードバーズ~ジョン・メイオール&ブルース・ブレイカーズと活動していたエリック・クラプトンは、その存在感溢れるギター・プレイから既に人気プレイヤーとなっていた。そのブルース・ブレイカーズでのライヴ・ステージをジンジャー・ベイカー見ていた。彼は16歳でドラムを習得し、すでに多くのジャズ・バンドを渡り歩いていた。そしてクラプトンにクリームの構想の話を持ちかけ、お互いにバンドに不満を持っていた彼らは意気投合。ベースにはジンジャーがかつてグレアム・ボンド・オーガニゼーションでともに演奏していたジャック・ブルースが選ばれ、1966年6月、3人編成のバンド“クリーム”が結成された。
1966年7月、ウィンザー第6回ナショナル・ジャズ&ブルース・フェスティバルで、クリームは衝撃的なデビューを飾る。同年10月には、デビュー・シングル"Wrapping Paper (包装紙)" をリリース。この楽曲は衝撃のライヴのイメージからは程遠い、不思議にポップな作風。12月に発売された"I Feel Free"も同様の路線だった。しかしデビュー・アルバム「Fresh Cream」では、彼らの本質を生かしたブルージーな楽曲を聴くことができる。
1967年に発表された2ndアルバム「Disraeli Gears (カラフル・クリーム)」。時代を反映したサイケデリック調のジャケットが印象的。サウンドにもその傾向が現れている。エリック・クラプトンの当時の使用ギター、SGがサイケデリック・ペイントにされたのもこの頃だった。このアルバムは、全英最高位第5位、全米最高位第4位というビッグ・セラーを記録する。彼らの代表曲のひとつ"Sunshine of Your Love"は、このアルバムに収録されている。
1968年、3rdアルバム「Wheels of Fire (クリームの素晴らしき世界)」をリリース。このアルバムは、1枚目がスタジオ盤、2枚目がフィルモアでのライヴを収録。クラプトンの代表曲とも言える"Crossroads"(ロバート・ジョンソンのカヴァー)、16分にも及ぶインプロビゼーション・プレイが話題となった"Spoonful"などを収録したライヴがよく語られるが、クリームの代表作"White Room" を収録したスタジオ盤も魅力的な内容になっている。
しかし1968年、音楽性の不一致、フロントマン3人といえるメンバー間でのぶつかり合いなどから、クリームは解散を決意。同年11月26日、ロイヤル・アルバート・ホールでのステージを最後に活動を停止する。
その後、「Goodbye (グッバイ・クリーム)」(69)、「Best of Cream (クリーム・ベスト)」(69)、「Live Cream」(70)、「Live Cream Volume II」(72)などがリリースされた。
その後1993年、“ロックン・ロール・ホール・オブ・フェイム”においてロックの殿堂入りが決定、その式典では伝説の3人がクリームとして「サンシャイン・ラヴ」「クロスロード」「悪い星の下に」の3曲がライヴ演奏された。
2005年5月にも、解散前の最後のライヴを行ったロンドンのロイヤル・アルバート・ホール、10月にはニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにおいて、一時的に再結成される。
Studio albums
1966 Fresh Cream
1967 Disraeli Gears (カラフル・クリーム)
1968 Wheels of Fire (クリームの素晴らしき世界)
1969 Goodbye (グッバイ・クリーム)
Live albums
1970 Live Cream
1972 Live Cream Volume II
2005 Royal Albert Hall London May
Compilations
1969 Best of Cream
1972 Heavy Cream
1983 Strange Brew: The Very Best of Cream
1992 Creme de la Cream
1995 The Very Best of Cream
1997 Those Were the Days
2000 The Millenium Collection: The Best of Cream
2003 BBC Sessions 100
2005 I Feel Free Ultimate Cream
2005 Cream Gold
Fresh Cream (1966)
Disraeli Gears (1967)
Wheels of Fire (1968)
Goodbye (1969)
Live Cream (1970)
Live Cream Volume II (1972)
Royal Albert Hall London May 2-3-5-6 2005 (2005)
Royal Albert Hall London May 2-3-5-6 2005 / リユニオン・ライヴ 05
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2005/10/05
- メディア: CD
リユニオン・ライヴ -アット・ロイヤル・アルバート・ホール2005 [DVD]
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- メディア: DVD
Best盤、編集盤
The Very Best of Cream (1995)
Those Were the Days (1997-2008)
The Millenium Collection: The Best of Cream (2000)
20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Cream
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Polydor
- 発売日: 2000/02/29
- メディア: CD
BBC Sessions (2003)
I Feel Free Ultimate Cream (2005)
Cream Gold (2005)
The Farewell Tour 1968 (2007)
Chris Rea Discography [Artist CD]
Chris Rea
クリス・レア(本名:Christopher Anton Rea, 1951年3月4日-)は、イギリス・イングランド・ミドルスブロウ出身のシンガーソングライター。
クリス・レアは1951年3月4日、イングランド北東部ティーズ川の河口に位置する重工業都市、ミドルスブロウの生まれ。祖父がイタリア人の商船員で、港町のミドルスブロウで出会ったアイルランド人女性と結婚。以後、ミドルスブロウに住むことになったという。3人の姉たちの影響でストーンズやサーチャーズ、ディラン、ソウルミュージックなどを聴き、本格的に音楽を志すようになったのは20歳を過ぎてからのこと。そのきっかけはジョー・ウォルシュで、彼のスライド・ギターに魅せられ、ギターに取り組むようになった。
1973年、ヴォーカルのデヴィッド・カヴァーデイルが脱退したばかりのMagdeleneに加入する。のちにこのバンドはThe Beautiful Losersと改名し、1975年、音楽誌Melody Maker のニュー・バンド・アウォードで勝ち残るが、結局うまくいかずに解散してしまう。
1976年、マグネット・レコードに認められてソロ契約を交わしたクリスは、ガス・ダッジョンのプロデュースでアルバム「Whatever Happened To Benny Santini? (何がベニーに起こったか?)」でデビュー。
このデビュー作はジョー・ウォルシュの影響が色濃く反映され、またイーグルスやジャクソン・ブラウンにも通じる作品で、アメリカではシングル「Fool (青春のいたずら)」が大ヒット、日本でもウエスト・コースト系のロックファンの間でかなり人気を集めた。しかもブルース・スプリングスティーンやエルヴィス・コステロと並んでグラミー賞の新人賞にノミネートされている。
ちなみに、この当時彼が好きなアーティストとして名を挙げていたのは、ジョー・ウォルシュ、ライ・クーダー、リトル・フィート、ジョニ・ミッチェル、トム・ロビンソンなど。
Whatever Happened to Benny Santini? (1978)
WHATEVER HAPPENED TO BENNY SANTINI ?
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Wea International
- 発売日: 1989/05/17
- メディア: CD
1979年、同じくガス・ダッジョンのプロデュースで2ndアルバム「Deltics (デルティクスの渚)」をリリースしたクリスは、転機を迎える。敢えてアメリカ進出をせずに、地道なマイペース路線を歩み始める。
Deltics (1979)
セルフ・プロデュースで発表した3rdアルバム「Tennis」は、エルトン・ジョンを手掛けたガス・ダッジョンの元を離れ、自身で納得のいくものを作りたいという意思が結実した作品。
粗削りなサウンドにはロックンローラーとしての魅力が息づき、こじんまりとポップにまとめた次の「Chris Rea」以降の路線とは明らかに一線を画していた。
Tennis (1980)
Chris Rea (1982)
Water Sign (1983)
Wired to the Moon (1984)
Shamrock Diaries (1985)
本格的なブレイクは1986年、通算8枚目にあたるアルバム「On The Beach」からのタイトル曲の大ヒット。ラテン、ジャズ、ソウル・フージョンの洗練された味付けの中に、彼の音楽的ルーツでもある米南部の土臭さをさり気なく忍ばせた独自のスタイルを確立したアルバム。
On the Beach (1986)
この頃から社会的な視点から現実を見据えた作品が多くなったことも特徴の一つ。1987年、アルバム「Dancing With Strangers」を発表し、初の来日公演も実現、日本での人気も不動のものとした。
その後も、1989年にリリースされた「The Road To Hell」からのタイトル曲が、本国イギリスでようやく初のトップ10ヒットとなり、アルバムのほうもNo.1に輝く大ヒットを記録。続く1991年のアルバム「Auberge」も、イギリスのチャートでNo.1を獲得する。
Dancing with Strangers (1987)
The Road to Hell (1989)
Auberge (1991)
God's Great Banana Skin (1992)
Espresso Logic (1993)
The Blue Cafe (1998)
The Road to Hell: Part 2 (1999)
King of the Beach (2000)
Dancing Down the Stony Road (2002)
Blue Street (Five Guitars) (2003)
The Blue Jukebox (2004)
Blue Guitars (2005)
Road to Hell & Back (2006)
The Return of the Fabulous Hofner Blue Notes (2008)
The Return of the Fabulous Hofner Blue Notes
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: TBC
- 発売日: 2008/03/11
- メディア: CD
Best
New Light Through Old Windows (1988)
The Best of Chris Rea (1994)
Very Best of Chris Rea (2001)
Heartbeats: Greatest Hits (2005)
Platinum Collection (2006)
Works (2007)
The Ultimate Collection (1978-2000) (2007)
La Passione [Soundtrack] (1996)
Whatever Happened to Benny Santini? (1978)
Deltics (1979)
Tennis (1980)
Chris Rea (1982)
Water Sign (1983)
Wired to the Moon (1984)
Shamrock Diaries (1985)
On the Beach (1986)
Dancing with Strangers (1987)
The Road to Hell (1989)
Auberge (1991)
God's Great Banana Skin (1992)
Espresso Logic (1993)
The Blue Cafe (1998)
The Road to Hell: Part 2 (1999)
King of the Beach (2000)
Dancing Down the Stony Road (2002)
Blue Street (Five Guitars) (2003)
The Blue Jukebox (2004)
Blue Guitars (2005)
Road to Hell & Back (2006)
The Return of the Fabulous Hofner Blue Notes (2008)