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Fleetwood Mac Discography [Artist EFG]

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Fleetwood Mac
フリートウッド・マックはイギリス、アメリカのバンド。サヴォイ・ブラウンやスタンウェブズ・チキン・シャックとともに、三大英ブルース・ロック・バンドとして知られた1960年代から1970年代初頭までのフリートウッド・マックと、後にアメリカ人メンバーを加えるなどして徐々に音楽性を変え、1970年代半ば以降には全米ナンバーワンを獲得する人気ポップ・バンドへと変貌していったフリートウッド・マック。そうした彼らの活動の軌跡は他にはないユニークなもので、2008年には結成40周年を迎えた。

Fleetwood Mac - Black Magic Woman



フリートウッド・マックが結成されたのはブリティッシュ・ブルース・ブーム全盛の頃。ロッド・スチュアートが在籍したことで知られるショットガン・エキスプレス、ジョン・メイオール率いるブルースブレイカーズで一緒に活動していたミック・フリートウッド(ds)、ピーター・グリーン(g,vo)らを中心にして、1967年、ロンドンで結成された。他のメンバーは、元レヴィ・セット・ブルース・バンドのジェレミー・スペンサー(g,vo)、元音楽教師という経歴を持つボブ・ブランニング(b)だった。

1967年8月、クリームやチキン・シャックらとともにナシュナル・ジャズ&ブルース・フェスティヴァルに参加。彼らのプレイは好評を得るが、9月にはボブが脱退し、ブルースブレイカーズ時代の同僚、ジョン・マクヴィー(b)が加入するというメンバーチェンジが行われている。
11月、"I Believe My Time Ain't Long"でシングル・デビュー。1968年2月、1stアルバム「Peter Green’s Fleetwood Mac」をリリース。全英4位を獲得し、シングル "Black Magic Woman"(後にサンタナがカヴァーし大ヒット)もヒットさせている。

Fleetwood Mac

Fleetwood Mac

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Import
  • 発売日: 2004/09/07
  • メディア: CD

英ホワイト・ブルース・シーンの注目株として人気を集めるようになった彼らは、68年に2ndアルバム「Mr. Wonderful」をリリース。同時期に元ボイラーハウスのダニー・カーワンが3人目のギタリストとして加入している。

Mr. Wonderful

Mr. Wonderful

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony International
  • 発売日: 2004/09/07
  • メディア: CD

ヨーロッパではシングル"Albatros"がヒット・チャートに昇るなど欧州でもセールス面でも好調の兆しを見せ始めていた。カーワン加入後、米国編集盤の2ndアルバム「English Rose (英吉利の薔薇)」(69)、 つづいて「The Pious Bird of Good Omen (聖なる鳥)」(69)など、2枚のアルバムをリリース。

英吉利の薔薇 (イングリッシュ・ローズ)

英吉利の薔薇 (イングリッシュ・ローズ)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
  • 発売日: 1991/09/21
  • メディア: CD

Pious Bird of Good Omen

Pious Bird of Good Omen

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony International
  • 発売日: 2004/09/07
  • メディア: CD

それと前後して、1969年1月、ブルースの故郷とも言えるシカゴのチェス・スタジオに渡米してウイリー.ディクソンやバディ・ガイ、オーティス・スパンなどと共演。そのツアー中の演奏を収録したセッション・アルバム「Blues Jam in Chicago, Vol. 1」(69)、「Blues Jam in Chicago, Vol. 2」(69)もリリースされた。

Blues Jam in Chicago, Vol. 1

Blues Jam in Chicago, Vol. 1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony International
  • 発売日: 2004/09/07
  • メディア: CD

Blues Jam in Chicago, Vol. 2

Blues Jam in Chicago, Vol. 2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony/Epic
  • 発売日: 2004/09/07
  • メディア: CD

The Original Peter Green's Fleetwood Mac

The Original Peter Green's Fleetwood Mac

The Original Peter Green's Fleetwood Mac

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony International
  • 発売日: 2004/09/07
  • メディア: CD

また69年には、ブルー・ホライゾン・レーベルからリプリーズに移籍し、同年にアルバム「Then Play On」をリリース。シングル"Oh Well"が全英No.1になり、彼らは人気を持続したが、ブルース好きであるピーター・グリーンはグループの方向性と意見が合わず、70年5月に脱退してしまう。

Then Play On

Then Play On

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1990/09/26
  • メディア: CD

そのピーター・グリーンが在籍していた、70年2月5~7日の3日間、ボストン・ティーパーティでの貴重なライヴ音源も「Live in Boston 1」「Live in Boston 2」として、リリースされている。

Live in Boston 1 (Dig)

Live in Boston 1 (Dig)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Snapper Classics UK
  • 発売日: 2003/03/18
  • メディア: CD

Live in Boston 2 (Dig)

Live in Boston 2 (Dig)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Snapper Classics UK
  • 発売日: 2003/03/18
  • メディア: CD

ピーター・グリーンの脱退はフリートウッド・マックの音楽性を根底的に変える要因となった。70年、3rdアルバム「Kiln House」をリリース。

Kiln House

Kiln House

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

71年2月、ジェレミー・スペンサーが脱退。そこで新たに迎えられたメンバーが、チキン・シャックの元メンバーで70年春からマックのツアー・メンバーを務めていたクリスティン・パーフェクト(key,vo、後にジャスティン・マクヴィーと結婚。クリスティン・マクヴィーとなる)、そしてアメリカ西海岸出身のボブ・ウェルチ(g,vo、元ヘッド・ウエスト)だった。新たな編成となった彼らは、71年9月、4thアルバム「Future Game」をリリース。この時期からアメリカに進出し、全米での成功に照準を合わせはじめる。

Future Games

Future Games

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1994/12/19
  • メディア: CD

72年3月、5thアルバム「Bare Trees (枯れ木)」をリリース。

Bare Trees

Bare Trees

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1987/12/22
  • メディア: CD

その後ダニー・カーワンに代わって、スティーヴ・ナイ(Key)、ボブ・ウェストン(g)、元サヴォイ・ブラウンのデイヴ・ウォーカー(vo)が加入。73年3月、6thアルバム「Penguin」をリリース。

Penguin

Penguin

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1990/03/22
  • メディア: CD

デイヴ、スティーヴが脱退した後、73年10月、7thアルバム「Mystery To Me (神秘の扉)」をリリース。

Mystery to Me

Mystery to Me

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1994/12/26
  • メディア: CD

ボブ・ウィストン脱退後、74年9月、8thアルバム「Heroes Are Hard to Find (クリスタルの謎)」をリリース。

Heroes Are Hard to Find

Heroes Are Hard to Find

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

これらは全米制覇といった成果には至らなかったものの、メンバー・チェンジを繰り返していく中で、フリートウッド・マックは徐々にサウンド・スタイルの地盤固めをしていった。

そんな彼らがコンテンポラリーなポップ、ロック・サウンドで全米制覇を成し遂げるヒット作を発表したのは1975年のこと。脱退したボブ・ウェルチに代わり、元ニックス&バッキンガムで活動していたスティーヴィ・ニックス(vo) とリンジー・バッキンガム(g,vo) を迎え入れ、1975年7月、9thアルバム「Fleetwood Mac」をリリース。当初は大きな話題とはならなかったものの、"Over My Head"、"Rhiannon"、"Say You Love Me"といった全米10~20位に入るヒット・シングルの後押しもあり、アルバム自体もセールスを伸ばし全米No.1を獲得。最終的に全米70週連続チャートインという記録を打ち立てた。

Fleetwood Mac

Fleetwood Mac

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 2004/03/22
  • メディア: CD

77年2月、10thアルバム「Rumours (噂)」をリリース。 シングル"Dreams"、"Go Your Own Way"、"Don't Stop"、"You Make Loving Fun"など全米トップ10入りする大ヒット、アルバムも32週間No.1に輝いたモンスター・ヒット、発表から2年で1500万枚という売り上げを記録した。

Rumours

Rumours

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 2004/03/22
  • メディア: CD

Fleetwood Mac - Dreams



79年10月、アルバム「Tusk (牙/タスク)」をリリース。LP時代の当時2枚組ということもあり、前2作ほどのセールスには及ばなかったが、それでも全米4位を獲得。

Tusk

Tusk

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 2004/03/22
  • メディア: CD

またこの後、79年末から80年秋にかけて行われたワールド・ツアーの模様は、80年12月、アルバム「Fleetwood Mac Live」 としてリリースされた。

Fleetwood Mac Live

Fleetwood Mac Live

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1988/08/02
  • メディア: CD

約2年ほど、各メンバーのソロ作などが続き、グループとして休止状態を過ごした彼らは、82年6月、アルバム「Mirage」をリリース。全米No.1に返り咲くアルバムとなる。しかし、この後行われる予定になっていたコンサートがスティーヴィの急病によりキャンセル、その後5年間、活動を停止してしまう。

Mirage

Mirage

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1987/08/10
  • メディア: CD

Fleetwood Mac - Gypsy



ファンの間でも解散ということが半ば公然としかけていた1987年4月、アルバム「Tango In The Night」をリリース。アルバム・チャート全米7位、全英No.1を獲得。しかし予定されていたワールドツアーの矢先にリンジー・バッキンガムが脱退。ツアーは、ビリー・バーネット(g,vo)、リック・ヴィト (g)の2名を加えて敢行された。

Tango in the Night

Tango in the Night

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WEA
  • 発売日: 1994/09/22
  • メディア: CD

88年、ベスト盤「Greatest Hits」をリリース。

Greatest Hits

Greatest Hits

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WEA International
  • 発売日: 1993/09/01
  • メディア: CD

90年4月、アルバム「Behind The Mask」をリリース。

Behind the Mask

Behind the Mask

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1990/03/29
  • メディア: CD

92年11月、結成25周年を記念するボックス・セット「25 Years: The Chain」をリリース。しかし間もなくスティーヴィはリック・ヴィトとともに脱退、クリスティンもライヴ活動への不参加を表明する。フリートウッド・マックはボニー・ブラムレットの娘で、以前ミックの率いたバンドであるZooにも参加した経験を持つベッカ・ブラムレット(vo)、トラフィックやソロ活動で知られていたデイヴ・メイソン(g,vo)を迎え、新たなグループ編成で再スタートを切ることになる。

25 Years: The Chain

25 Years: The Chain

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WEA International
  • 発売日: 1993/02/01
  • メディア: CD

95年10月、アルバム「Time」をリリース。ライヴには参加しないといっていたクリスティンもここには参加していた。全米アルバムチャートTOP200にチャートインせず、不発に終わる。

Time

Time

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1995/10/02
  • メディア: CD

97年8月、アルバム「Dance」をリリース。リンジーのソロアルバムのレコーディングセッションにミックが参加したことを契機に、黄金期のメンバーが再集結。再結成ライブを行ない、ライブアルバム「Dance」が完成した。81年発表の「Mirage」以来となる全米No.1を獲得した。しかし98年、クリスティンが引退を理由に再離脱した(04年、ソロとして復帰)。

The Dance

The Dance

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1997/08/11
  • メディア: CD

02年10月、「The Very Best of Fleetwood Mac」をリリース。

The Very Best of Fleetwood Mac

The Very Best of Fleetwood Mac

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 2002/11/27
  • メディア: CD

03年4月、クリスティンを除く黄金期メンバー4人による本格的な復活アルバム「Say You Will」をリリース。ライブツアーも大きな話題となり、全米3位の大ヒットを記録した。

Say You Will

Say You Will

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 2003/04/15
  • メディア: CD



その他の編集、ベスト盤など

Live at the Marquee, 1967 (1992)

Live at the Marquee, 1967

Live at the Marquee, 1967

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Trojan
  • 発売日: 2001/09/11
  • メディア: CD

Live at the BBC (1995)

Live at the BBC

Live at the BBC

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Silverline
  • 発売日: 2005/03/22
  • メディア: CD

The Complete Blue Horizon Sessions 1967-1969 (1999)

The Complete Blue Horizon Sessions 1967-1969

The Complete Blue Horizon Sessions 1967-1969

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Mid-Price
  • 発売日: 1999/11/23
  • メディア: CD

Alone with the Blues (2000)

Alone with the Blues

Alone with the Blues

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Metro Music
  • 発売日: 2000/05/23
  • メディア: CD

Jumping at Shadows: The Blues Years (2002)

Jumping at Shadows: The Blues Years

Jumping at Shadows: The Blues Years

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sanctuary
  • 発売日: 2008/10/17
  • メディア: CD

Green Shadows (2003)

Green Shadows

Green Shadows

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Metro
  • 発売日: 2003/09/30
  • メディア: CD

The Essential Fleetwood Mac (2007)

The Essential Fleetwood Mac

The Essential Fleetwood Mac

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony/BMG
  • 発売日: 2007/08/07
  • メディア: CD

The Supernatural (2007)

The Supernatural

The Supernatural

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Snapper
  • 発売日: 2007/05/15
  • メディア: CD


Albums
1968 Fleetwood Mac
1968 Mr. Wonderful
1969 Then Play On
1970 Kiln House
1971 Future Games
1972 Bare Trees
1973 Penguin
1973 Mystery to Me
1974 Heroes Are Hard to Find
1975 Fleetwood Mac
1977 Rumours
1979 Tusk
1982 Mirage
1987 Tango in the Night
1990 Behind the Mask
1995 Time
2003 Say You Will

Live Albums
1980 Live
1997 The Dance
2004 Live In Boston

Compilations
1969 English Rose
1969 The Pious Bird of Good Omen
1969 Blues Jam in Chicago, Vols. 1-2
1971 Greatest Hits
1988 Greatest Hits
1992 25 Years - The Chain
1999 The Complete Blue Horizon Sessions 1967-1969
2002 The Best of Peter Green's Fleetwood Mac
2002 The Very Best of Fleetwood Mac
2007 The Essential Fleetwood Mac
2008 Perfect Days

Archival releases
1971 The Original Fleetwood Mac
1992 Live at the Marquee, 1967
1995 Live at the BBC
1998 Masters: London Live '68
1998-2000 Live at the Boston Tea Party, Vols. 1-3 recorded Feb 5-7, 1970
1998 The Vaudeville Years of Fleetwood Mac: 1968 to 1970 (2 CD)
1999 Shrine '69 (live 1969)
2000 Original Fleetwood Mac: The Blues Years (3 CD)
2001 Show-Biz Blues: 1968 to 1970 Volume 2 (2 CD)
2002 Jumping at Shadows: The Blues Years
2005 Men of the World: The Early Years (3 CD)

Elvis Costello Discography [Artist EFG]

Elvis Costello02-01.jpg

Elvis Costello
エルヴィス・コステロ(Declan Patrick MacManus,1954年8月25日 - )は、イギリスのミュージシャン。
イギリスのロンドンに生まれる。幼少よりビートルズなどの影響を受け、働きながら「フリップ・シティ」というバンドで活動を始めるが、1977年、パブロックムーブメントの立役者ニック・ロウのプロデュースにより、シングル"Less Than Zero"でデビュー。当初はパンク調の作品が多く、「怒れる若者」とも言われた。
2003年に「Elvis Costello & the Attractions」名義でロックの殿堂入りを果たした。芸名はエルヴィス・プレスリーと、母方の姓コステロに由来する。

父親はジョー・ロス&ヒズ・オーケストラでシンガー&トランペッターをつとめたミュージシャン、ロス・マクマナス。コステロは父親がもらってくる大量の試聴用レコードに囲まれて育ち、その豊富な音楽的素養を培った。1987年のシングル"A Town Called Big Nothing (Really Big Nothing)"では親子共演を果たしている。
1974年に最初の妻・メアリーと結婚、デビュー時には既に息子マシューがいた。 プロデューサーとして関わったのが縁でザ・ポーグスのベーシスト、ケイト・オリオーダンと1986年に再婚。2003年にはジャズシンガーのダイアナ・クラールと3度目の結婚。2006年には双子の息子が生まれた。

Diana Krall, Elvis Costello & Willie Nelson - Crazy



エルヴィス・コステロ(本名:デクラン・パトリック・マクマナス)は1954年8月25日、ロンドン郊外のパディントンに生まれた。父親はもともとジャズ・トランペッターをやっていたが(後にコステロのアルバムで共演)、ある種ヒッピー的な生活をしていたともいわれる。この父親の影響と、母親が好んだジャズ・スタンダードや古いトーチ・ソングの類を聴きながら、幼いコステロは音楽的な影響を受けて育った。また両親はリヴァプール出身で、幼いコステロもよくリヴァプールに行っていたという。
10代後半にコステロが愛聴していたのは、ザ・バンドやヴァン・モリソン、ランディ・ニューマン、グラム・パーソンズといったアメリカのルーツ系音楽に通じているロックだった。学校を卒業したコステロは、コンピューター技師として働くかたわら、Flip City というバンドを結成。時は70年代半ばで、その頃に活躍していたパブ・ロックのバンド達と同様、パブを中心にライヴ活動を行っていく。

1976年になるとコステロは本格的にソロ・アーティストとしての活動を志す。彼が作ったデモ・テープに興味を示したのは、ドクター・フィールグッドのマネージャーをしていたジェイク・リヴィエラ。彼はチリ・ウィリ&ザ・レッド・ホット・ペッパーズやブリンズレイ・シュワルツのマネージャーをしていたデイヴ・ロビンソンと組んで、インディ・レーベルのはしりともいえるスティッフ・レコードを始めたばかりのところだった。かくしてスティッフと契約したコステロは1977年3月、シングル"Less Than Zero"でデビュー。
続く2ndシングル、名曲"Alison"(後にリンダ・ロンシュタットがカヴァー)を5月にリリースし、徐々に注目を集める中、7月に1stアルバム「My Aim Is True」をリリース。ニック・ロウがプロデュース、アメリカのバンド、Clover (ヒューイ・ルイスが在籍) がバックを務め、高い評価を得た。パンクをきっかけに登場しつつも、その枠に留まらない新しいタイプのアーティストとして注目を浴びた。ニュー・ウエイヴという言葉が使われ始めたのも、この頃からだった。

マイ・エイム・イズ・トゥルー~デラックス・エディション(紙ジャケット仕様)

マイ・エイム・イズ・トゥルー~デラックス・エディション(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: エルヴィス・コステロ
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2008/06/04
  • メディア: CD

高い評価を受けたコステロは、ライヴ活動のためにバンドを結成する。スティーヴ・ナイーヴ(key)、ブルース・トーマス(b)、ピート・トーマス(ds)のメンバーでThe Attractions が誕生する。ニック・ロウ、イアンデューリーなどと共に「スティッフ・ツアー」に参加。この模様は、ライヴ盤「Stiffs Live」(78)としてリリースされた。

Stiffs Live

Stiffs Live

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Diablo Records UK
  • 発売日: 1997/11/01
  • メディア: CD

ニック・ロウと共にジェイク・リヴィエラが新設したレーベル、レーダーに移籍したコステロは、78年3月、ロウのプロデュースによる2ndアルバム「This Year's Model」を発表。前作がアメリカ寄りのフィーリングを感じさせる作品だったのに対し、60年代のブリティッシュ・ビート・バンドを思わせるシンプルで独特の感覚を持ち合わせたアルバムとなり、チャートも最高4位までランク。日本ではこの2ndアルバム「This Year's Model)」が1stアルバムより先にリリースされた。

ディス・イヤーズ・モデル~デラックス・エディション(紙ジャケット仕様)

ディス・イヤーズ・モデル~デラックス・エディション(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: デイビー・ペイン
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2008/06/04
  • メディア: CD

79年2月、3rdアルバム「Armed Forces」をリリース。以前にも増してポップな感触を持ち、シングル"Oliver's Army"と同じくチャート2位まで上昇。同年には、ザ・スペシャルズの傑作デビュー・アルバムをプロデュースするという重要な仕事もしている。

Armed Forces

Armed Forces

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: JVC Victor
  • 発売日: 2007/05/01
  • メディア: CD

Armed Forces

Armed Forces

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2002/11/19
  • メディア: CD

80年3月、4thアルバム「Get Happy!!」を発表。新設されたF- ビートというレーベルからのリリース。オランダ録音で全20曲が詰め込まれ、コステロのメンフィスやモータウンのR&B、ソウル趣味が反映された作品。

Get Happy!!

Get Happy!!

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Japanese Import
  • 発売日: 2007/05/01
  • メディア: CD

同年にはThe Attractions の単独アルバム「Mad About The Wrong Boy (悪の誘惑)」と、コステロのオリジナル・アルバム未収録曲を集めたアルバム「Ten Bloody Marys & Ten How's Your Fathers」も発表されている。

Mad About the Wrong Boy

Mad About the Wrong Boy

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: F-Beat [U.K.]
  • 発売日: 1999/05/11
  • メディア: CD

Ten Bloody Marys & Ten How's Your Fathers

Ten Bloody Marys & Ten How's Your Fathers

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Demon
  • 発売日: 1986/01/01
  • メディア: CD

81年1月、5thアルバム「Trust」をリリース。ザ・ルーモアのマーティン・ベルモント、スクイーズのグレン・ティルブロックがゲスト参加。この時期、ハイ・ペースでレコードを出していたコステロも、作曲に煮詰まりを感じていた。

Trust

Trust

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: JVC Victor
  • 発売日: 2007/05/01
  • メディア: CD

そこで、バック・トゥ・ルーツの姿勢をとり、ナッシュビルで録音、同年10月に「Almost Blue」をリリース。全曲がカントリーナンバーのカヴァーで、プロデューサーもカントリー畑のビリー・シェリルを起用。結果的に彼自身のスランプ脱出の特効薬となった。

Almost Blue

Almost Blue

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Hip-O
  • 発売日: 2007/05/01
  • メディア: CD

82年6月、「Imperial Bedroom」をリリース。シニカルな視点がヴァラエティに富んだ曲に散りばめられたポップ・アルバム。ポール・マッカートニーのエンジニアだったジェフ・エメリックをプロデューサーに迎え、多彩なアレンジはスタジオ技術に凝り始めた頃のビートルズを思わせる。

Imperial Bedroom

Imperial Bedroom

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Hip-O
  • 発売日: 2007/05/01
  • メディア: CD

83年5月、The Imposter 名義でシングル"Pills And Soap"を発表。続く8月には、コステロのキャリアの中でも最もポップなアルバム「Punch the Clock」をリリース。マッドネスやデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズなどを手掛けていたプロデューサー・コンビ、クライヴ・ランジャー&アラン・ウィンスタンレーの得意のソウル風な味付けと、TKOホーンズや、黒人女性コーラス隊フロディジアックのゲスト参加により、一段と華やかさが増し、シングル"Everyday I Write The Book"が初の全米トップ40入りを果たし、セールス面でも好調な成績を収めた。

Punch the Clock

Punch the Clock

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rykodisc
  • 発売日: 2007/05/01
  • メディア: CD

84年6月、9thアルバム「Goodbye Cruel World」をリリース。前作と同様のプロデューサーを起用。ダリル・ホールやスクリッティ・ポリッティのグリーンとのデュエット、女性シンガー、トレーシーが歌った曲の自演版"Joe Porterhouse"などが収録されている。

Goodbye Cruel World

Goodbye Cruel World

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Japanese Import
  • 発売日: 2007/05/01
  • メディア: CD

しかしコステロは、この2作でのポップなプロデュース・ワークに大いに不満で、フラストレーションが溜まっていた。その反動が、弾き語りによるソロ・ツアーだった。そして、もうエルヴィス・コステロの名を使わない、という発言が話題となった10thアルバム「King of America」が、The Costello Show 名義で発表されたのは、86年2月。
コステロは本名のデクラン・パトリック・マクマナスの名を用い、T- ボーンが共同プロデュース。バック・メンバーには、エルヴィス・プレスリーのバックで知られるジェームズ・バートン(g)をはじめ、アメリカの腕利きスタジオ・ミュージシャンを起用した入魂の傑作。

King of America

King of America

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Victor
  • 発売日: 2007/05/01
  • メディア: CD

同年暮れにはElvis Costello & The Attractionsとしてアルバム「Blood & Chocolate」をリリース。久々にニック・ロウがプロデュースを担当。初期の荒々しさを思わせ、コステロのヴォーカル自体も枯れた味わい深さを感じさせる作品。

Blood & Chocolate

Blood & Chocolate

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: JVC Victor
  • 発売日: 2007/05/01
  • メディア: CD

87年11月、「Ten Bloody Marys & Ten How's Your Fathers」(80)の続編とも言えるオリジナル・アルバム未収録曲集「Out of Our Idiot」をリリース。この後、しばらくの間、沈黙に入っていく。

Out of Our Idiot

Out of Our Idiot

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Demon Records UK
  • 発売日: 1996/10/15
  • メディア: CD

89年2月、ワーナー・ブラザース移籍第一弾、12thアルバム「Spike」をリリース。ハリウッド、ニュー・オリンズ、ダブリン、ロンドンの4ヵ所で録音。1曲ごとにアプローチの異なる、オール・サイズ・オブ・エルヴィスという趣の作品。ポール・マッカートニーとの競作曲である名曲"Veronica"と"Pads, Paws and Claws"を収録。ポールにとってもコステロにとっても、この後から現在まで繋がる、何度目かの黄金期を予感させたアルバム。

Spike

Spike

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2002/03/14
  • メディア: CD

91年、「Mighty Like a Rose」をリリース。ポップな感触と、実験的あるいはシブい音楽趣味を反映した部分が交錯して、コステロならではのタフで美しい世界が広がる。一部プロデュースでミッチェル・フルーム参加。"Invasion Hit Parade" ではコステロの実父ロス・マクマナスのプレイを耳にすることができる。

Mighty Like a Rose

Mighty Like a Rose

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2002/11/25
  • メディア: CD

93年1月、「The Juliet Letters」をリリース。英国の新進弦楽四重奏団ブロドスキー・カルテットとの共演。全編、室内楽をバックにコステロが歌うという意欲作で、格式ばったところはなく、むしろ過去に「Almost Blue」(81)などで聴けた素朴で温かなヴォーカルに近い。

Elvis Costello: The Juliet Letters

Elvis Costello: The Juliet Letters

  • アーティスト: Paul Cassidy,Elvis Costello,Elvis / Belton, Ian Costello,Elvis / Brodsky Quartet Costello,Jacqueline Thomas,Michael / Costello, Elvis Thomas,Michael [2] Thomas,Brodsky Quartet,Elvis Costello
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1994/11/28
  • メディア: CD

94年3月、「Brutal Youth」をリリース。プロデュースはミッチェル・フルーム。久々のアトラクションズとの共演、ニック・ロウもゲストで全面参加している。

Brutal Youth

Brutal Youth

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1994/03/10
  • メディア: CD

95年、「Kojak Variety」をリリース。フェイバリット・ナンバーを全曲カヴァーした作品集。モーズ・アリソン、リトル・リチャード、ボブ・ディラン、ペギー・リー、ランディ・ニューマン、バート・バカラックなど、ジャズ、ソウル、R&B、フォーク&カントリー、ポピュラーをヴァラエティにカヴァー。メンバーはジェームス・バートンをはじめ、元ラウンジ・リザーズでジョン・ゾーンからトム・ウェイツと幅広く活躍するマーク・リボー(g)などが参加。

Kojak Variety

Kojak Variety

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2004/08/03
  • メディア: CD

95年8月、「Deep Dead Blue-Live at Meltdown」をリリース。個性派ジャズ・ギタリスト、ビル・フリーゼルとのコラボレート作品。95年6月25日、ロンドンにて行われたメルトダウン・フェスティヴァルでの共演パフォーマンスを収めており、初回生産限定盤としてリリースされた。ハル・ウィルナーが手掛けたチャーリー・ミンガス・トリビュート『ナイトメア(Weird Nightmare)』の表題曲を再演しているほか、ルベーン・ブレイズの"Shamed into Love"や50年代のミュージカル映画『恋の手ほどき』の主題歌のカヴァー、コステロ・ナンバーやフリーゼルとの競作曲などを披露している。

Deep Dead Blue, Live at Meltdown

Deep Dead Blue, Live at Meltdown

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Nonesuch
  • 発売日: 2000/03/13
  • メディア: CD

96年、「All This Useless Beauty」をリリース。ワーナー最後となるアルバムは、90年代のもっとも成熟したポップの形を提示した深みある作品をモノにした。ティル・チューズデイ、ジューン・テイバー、ロジャー・マッギンに提供した楽曲や他人のために書きながら作品化されなかったセルフ・カヴァーを収めており、ソングライター、コステロの多彩さ、深さが感じ取れる一枚に仕上がっている。

All This Useless Beauty

All This Useless Beauty

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2002/02/08
  • メディア: CD

98年9月、「Painted from Memory」(with Burt Bacharach)をリリース。映画「グレイス・オブ・マイハート」での共作がきっかけとなって生まれたアルバム。20世紀最高のメロディメーカー、バート・バカラックと今まで数々のスタイルに挑戦してきたコステロ、2人の長所がいかされた、ぴったり息のあった作品に仕上がっている。

ペインテッド・フロム・メモリー [ツアー・エディション]

ペインテッド・フロム・メモリー [ツアー・エディション]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1999/07/07
  • メディア: CD

99年にジュリア・ロバーツ主演映画「ノッティングヒルの恋人(Notting Hill)」の主題歌"She"がヒットする。

ノッティングヒルの恋人 ― オリジナル・サウンドトラック

ノッティングヒルの恋人 ― オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: トレヴァー・ジョーンズ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2002/05/02
  • メディア: CD

シー

シー

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1999/08/18
  • メディア: CD

01年4月、「For The Stars」(with Anne Sofie Von Otter)をリリース。スウェーデンの有名なソプラノ歌手とエルヴィス・コステロの共演作で、コステロは全曲中6曲で歌を披露。ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』から"Don't Talk (Put Your Head on My Shoulder)"、"You Still Believe in Me"、ポール・マッカートニー曲"Broken Bicycles/Junk"、"For No One"などを取り上げている。

For the Stars

For the Stars

  • アーティスト: Elvis Costello (Declan MacManus),Svante Henryson,Svante Henryson,Benny / Ulvaeus, Bjorn / Anderson, Stig Andersson,Burt / Costello, Elvis Bacharach,Elvis Costello / Anne-sofie von Otter,Elvis / Blades, Ruben Costello,Elvis / O'Riordan, Cait Costello,Fleshquartet,Svante Henryson,John & Paul McCartney Lennon,Paul McCartney,Kate McGarrigle,Jessie Mae Robinson,Ron Sexsmith,Tom Waits,Tom / Brennan, Kathleen Waits,Brian / Asher, Tony Wilson,Magnus Persson
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2001/04/10
  • メディア: CD

02年4月、「When I Was Cruel」をリリース。しばらくバカラックやクラシックのアーティストとのコラボレイト作が続いていたため、オリジナルとしては「All This Useless Beauty」以来5年振り。コステロ曰く「ここ何年かで作ったレコードと比べてより乱暴で、よりリズムがある」と。

When I Was Cruel

When I Was Cruel

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal International
  • 発売日: 2002/04/15
  • メディア: CD

02年10月、「Cruel Smile」をリリース。アルバム「When I Was Cruel」のセッションでのアウトテイク(アルバム収録曲のリミックスを含む)やラジオのみで発表された曲やライヴテイクを集めた即席のコンピレーション盤。収録曲の多くはもともとシングルのカップリング曲やボーナストラックとしてリリースされたナンバーで、発売国により収録曲が異なっていた。"Uncomplicated"の荒々しいライヴテイクや、チャールズ・チャップリンが作曲しナット・キング・コールが歌った"Smile"の2曲の素晴らしいカヴァーなど収録。この「Smile」(ストリングスやサックスをたっぷり用いた劇的な魅力と物悲しさに満ちたナンバー)は日本のTVドラマ「空から降る一億の星」のためにレコーディングされた曲。

Cruel Smile

Cruel Smile

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal
  • 発売日: 2002/10/01
  • メディア: CD

03年9月、「North」をリリース。前作「When I Was Cruel」が王道コステロ路線だったのに対し、こちらはしっとりとした歌もの路線。参加アーティストはプロドスキー・クァルテット、リー・コニッツ(sax)、スティーヴ・ナイーヴ(p)、ピート・トーマス(ds)、マーク・リボー(g)、ミンガス・ビッグ・バンドとジャズ・パッセンジャーズからのメンバー。

North

North

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Decca
  • 発売日: 2003/11/25
  • メディア: CD

04年9月、「Il Sogno」をリリース。シェークスピアの「真夏の世の夢」よりインスパイアされ作られたエルヴィス・コステロの書き下ろしバレエ音楽。イタリア、アテルヴェレットバレエ団が2002年イタリア・ボローニャで初演した作品。

Il Sogno

Il Sogno

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2004/09/21
  • メディア: CD

同時にリリースされたもう一枚のアルバム「The Delivery Man」は、ライアン・アダムスが所属するLost Highwayレーベルからのリリースで「When I Was Cruel」(02)に続くバンド・アルバム。メンフィスとオックスフォードで録音され、ゲストにエミルー・ハリス、ルシンダ・ウィリアムスといった女性シンガーが参加している。

The Delivery Man

The Delivery Man

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Lost Highway
  • 発売日: 2004/09/21
  • メディア: CD

The Delivery Man

The Delivery Man

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Lost Highway
  • 発売日: 2005/03/01
  • メディア: CD

06年2月、「My Flame Burns Blue - Live With The Mtropole Orkest」をリリース。2004年7月9日、オランダ・ノース・シー・ジャズフェスティバルでメトロポール・オーケストラとともに行ったライヴの模様を収めたライヴ・アルバム。過去の名作アルバムの数々からの楽曲がジャズ・アレンジによって生まれ変わり、新たな息吹と共に眩い魅力を放っている。

My Flame Burns Blue [Includes Bonus CD]

My Flame Burns Blue [Includes Bonus CD]

  • アーティスト: Marc Scholten,Olof Groesz,Burt / Costello, Elvis Bacharach,Dave Bartholomew,Elvis Costello,Charles Mingus,Billy Strayhorn,Michael Tilson Thomas,Vince Mendoza,Christopher Laurence,Metropole Orchestra,Peter Tiehuis,London Symphony Orchestra,Peter Erskine,Steve Nieve,John Harle,Paul van der Feen,Jos Beeren,Leo Janssen,Bart van Lier
  • 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
  • 発売日: 2006/02/28
  • メディア: CD

06年5月、「The River in Reverse」(with Allen Toussaint)をリリース。アメリカ、ニューオリンズのハリケーン・クライシスから半年余り・・・。あの惨劇へのレクイエムとしてエルヴィス・コステロの呼びかけにより、ニューオリンズ音楽の育ての親=アラン・トゥーサンが腰を上げたことにより発足したスーパー・プロジェクト。コステロの書下ろしの新曲、そしてアラン・トゥーサンおなじみのヒット・ナンバーを中心に、ニューオリンズ・スタンダード全14曲を収録。知性とアイロニー、ユーモアに満ち溢れたコステロの音楽性と、軽快でありながらもアグレッシヴなヴォーカル・スタイル、そしてスウィートでリラックスしたアラン・トゥーサンの歌声が加わり、聴き手の心を捉えて放さない作品に仕上がっている。

River in Reverse

River in Reverse

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Verve Forecast
  • 発売日: 2006/06/06
  • メディア: CD

08年5月、「momofuku」をリリース。バンド名義としては04年発表の「The Delivery Man」以来、約4年ぶりとなるオリジナル作品。アルバム・タイトル名はインスタントラーメンの生みの親で、日清食品創業者安藤百福の名から取っている。ミシシッピーでレコーディングされ、US南部のR&Bやルーツにヒントを得た前作から一転し、コステロ・フレイヴァー溢れるファン待望のロックン・ロール・アルバムに仕上がっている。

Momofuku

Momofuku

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 2008/05/06
  • メディア: CD


アルバム
1977 My Aim Is True
1978 This Year's Model
1979 Armed Forces
1980 Get Happy!!
1981 Trust
1981 Almost Blue
1982 Imperial Bedroom
1983 Punch the Clock
1984 Goodbye Cruel World
1986 King of America
1986 Blood and Chocolate
1989 Spike
1991 Mighty Like a Rose
1993 The Juliet Letters
1994 Brutal Youth
1995 Kojak Variety
1995 Deep Dead Blue
1996 All This Useless Beauty
1998 Painted from Memory, with Burt Bacharach
2001 For The Stars, with Anne Sofie Von Otter
2002 When I Was Cruel
2003 North
2004 Il Sogno
2004 The Delivery Man
2006 My Flame Burns Blue
2006 The River in Reverse, with Allen Toussaint
2008 momofuku

主な編集盤
1980 Ten Bloody Marys & Ten How's Your Fathers
1985 The Man - The Best Of Elvis Costello & The Attractions
1987 Out of Our Idiot
1989 Girls, Girls, Girls
1994 The Very Best Of Elvis Costello & The Attractions
1985 Extreme Honey - The Very Best of Warner Brothers Years
2001 The Very Best Of Elvis Costello
2003 Singles, Volume 1
2003 Singles, Volume 2
2003 Singles, Volume 3

シングル(イギリス盤のみ)
1977 Less Than Zero / Radio Sweetheart
1977 Alison / Welcome To The Working Week
1977 (The Angels Wanna Wear My) Red Shoes/Mystery Dance
1977 Watching The Detectives
1978 (I Don't Want To Go To) Chelsea
1978 Pump It Up
1978 Radio Radio
1979 Oliver's Army
1979 Accidents Will Happen
1980 I Can't Stand Up For Falling Down
1980 High Fidelity
1980 New Amsterdam
1980 Clubland
1981 From A Whisper To A Scream
1981 Good Year For The Roses
1981 Sweet Dreams
1982 I'm Your Toy(live)
1982 You Little Fool
1982 Man Out Of Time
1982 From Head To Toe
1982 Party Party
1983 Pills And Soap (The Imposter名義)
1983 Everyday I Write The Book
1983 Let Them All Talk
1984 Peace In Our Time(The Imposter名義)
1984 I Wanna Be Loved (radio version)
1984 The Only Flame In Town
1985 The People's Limousine(The Coward Brothers名義)
1986 Don't Let Me Be Misunderstood(The Costello Show名義)
1986 Tokyo Storm Warning - part 1+2
1986 I Want You
1987 Blue Chair (single version)
1987 A Town Called Big Nothing (Really Big Nothing) (single version)(The MacManus Gang名義)
1989 Veronica
1989 Baby Plays Around
1991 The Other Side Of Summer
1991 So Like Candy
1993 Jacksons, Monk And Rowe
1994 Sulky Girl (single version)
1994 13 Steps Lead Down
1994 You Tripped At Every Step
1994 London's Brilliant Parade
1996 It's Time (single version)
1996 Little Atoms
1996 The Other End (Of The Telescope)
1996 Distorted Angel
1996 All This Useless Beauty
1999 Toledo
1999 She
2002 Tear Off Your Own Head (It's A Doll Revolution)
2002 45
2004 Monkey To Man
2005 Brilliant Mistake

Eric Clapton Discography [Artist EFG]

Eric Clapton02-01.jpg

Eric Clapton
エリック・クラプトン(Eric Patrick Clapton CBE、1945年3月30日 - )はイングランドのサリー、リプリー出身のギタリストでブルース&ロックミュージシャン。ジェフ・ベック、ジミー・ペイジと共に、3大ギタリストと呼ばれ、今もロックやブルースのギタリストの多くに影響を与え続けている。「スローハンド」というニックネームが有名。 ローリング・ストーン誌の2003年8月号の「100 Greatest Guitarists of All Time (ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト)」にも4位にランクされた。

クラプトンのプレイは、ブルースに影響を受けることから出発している。特にアルバート・キング、ロバート・ジョンソン、エルモア・ジェイムズなどのブルース・ギタリストから受けた影響は、彼のプレイ、音楽性によく現れている。1990年代以降ポップ色を強めたあとも、彼のプレイの根底には常にブルースがある。

Eric Clapton - Layla



エリック・クラプトンは1945年3月30日、イギリスのリプレイに生まれる。親の事情でクラプトンは生後から祖父母に育てられ孤独な少年時代を送ったといわれている。成長したクラプトンはキングストン・アートスクールで学ぶかたわら、17歳でギターをプレイし始めている。その頃のお気に入りはチャック・ベリーやビッグ・ビル・ブルーンジーで、プリミティヴなロックンロールからR&B、ブルースといった音楽に惹かれていった。

クラプトンのキャリアは、"The Roosters"から始まる。クラプトンは1963年1月から8月まで在籍。その後、"Casey Jones and the Engineers"に参加。程なくロンドンでも注目を集めていたバンド、"The Yardbirds"に迎えられる。ヤードバーズでのプレイが認められ、その存在が注目されるようになったが、バンドはポップ路線を志向するようになり、クラプトンは他のメンバーと意見が対立。1965年にバンドを去ることになる。直接の原因は、「For Your Love」のレコーディングの際、クラプトンが推薦する曲を他のメンバーが無視し録音しなかったことに腹を立てたと言われる。

Best of the Yardbirds

Best of the Yardbirds

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Repertoire
  • 発売日: 2007/10/31
  • メディア: CD

ヤードバーズ脱退後、"John Mayall & the Bluesbreakers"に参加。ここでクラプトンは、ヤードバーズ以上にストレートなブルースの世界を追求している。オーティス・ラッシュ、フレディ・キングらのナンバーをプレイするメイオール時代は、クラプトンの原点的なものと言える。彼らのナンバーはその後のキャリアにおいても度々取り上げられ、また本人たちとの共演も行っている。

Bluesbreakers with Eric Clapton

Bluesbreakers with Eric Clapton

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Umvd Import
  • 発売日: 2006/12/12
  • メディア: CD

その後、ジャック・ブルースやジンジャー・ベイカーらと"Cream"を結成。メンバーの即興演奏をフィーチャーしたジャム・セッションや実験的な音楽で、ビートルズに対抗できる唯一のバンドと言われた。

I Feel Free: Ultimate Cream

I Feel Free: Ultimate Cream

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 2005/05/31
  • メディア: CD

しかし、才能をぶつけ合い素晴らしい演奏が生まれる一方で、メンバーのエゴの衝突により人間関係が悪化、バンドは空中分解する形で解散。その直後、スティーヴ・ウィンウッドや先のベイカーらと"Blind Faith"を結成し、1枚のアルバムを残して解散。そしてここがクラプトンの本格的なソロ・キャリアの出発点となった。

スーパー・ジャイアンツ

スーパー・ジャイアンツ

  • アーティスト: ブラインド・フェイス
  • 出版社/メーカー: UNIVERSAL INTERNATIONAL(P)(M)
  • 発売日: 2008/08/02
  • メディア: CD

ブラインド・フェイスの前座を務めた"Delaney and Bonnie"に惚れ込んだクラプトンは彼らのツアーに同行。このデラニー&ボニーとの出会いが、クラプトンのその後のキャリアに大きな影響を及ぼした。

Delaney & Bonnie On Tour With Eric Clapton

Delaney & Bonnie On Tour With Eric Clapton

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 2000/01/20
  • メディア: CD

彼らとの共演で歌うことにも興味を持つようになったクラプトンはソロ・デビュー作「Eric Clapton」を1970年に発表。

Eric Clapton: Deluxe Edition

Eric Clapton: Deluxe Edition

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 2006/05/23
  • メディア: CD

と同時にこの年、クラプトンは"Derek and the Dominos"を結成。名曲 "Layla"を吹き込んでいる。デレク&ドミノスの1stアルバム「Layla And Other Assorted Love Songs ( いとしのレイラ)」は全米16位というまずまずの結果だったが、シングル"Layla"は1971、72年と2度チャートに入り、最高位10位という記録を残した(その後1974、77年にもチャート・インしている)。

Layla and Other Assorted Love Songs

Layla and Other Assorted Love Songs

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: RSO
  • 発売日: 2008/09/15
  • メディア: CD

その後、2ndアルバムをレコーディングするデレク&ドミノスだが、その途中トラブルであっけなくグループは解散してしまう。ただフィルモア・イースト公演での模様を収めたライヴ「In Concert」はリリースされ、こちらは全米20位というヒットを記録した。

Live at the Fillmore

Live at the Fillmore

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 1994/02/22
  • メディア: CD

そして同時期だが、エリック・クラプトンは1971年8月に、ジョージ・ハリスンが提唱した「バングラディッシュ救済コンサート」に参加する一方で、デレク&ドミノスの解散、親友デュアン・オールマンの死といった辛い出来事も関係したか再起不能説が流れるまでにヘロインにとりつかれてもいた。


そうした中、クラプトンの身を案じたザ・フーのピート・タウンゼント、ロン・ウッド、スティーヴ・ウィンウッドらは彼の再起に手を貸し、1973年1月にはレインボー・シアターにてコンサートを催すことにする。この模様は「Rainbow Concert」としてアルバム化された。

Eric Clapton's Rainbow Concert

Eric Clapton's Rainbow Concert

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor/Chronicles
  • 発売日: 1995/07/25
  • メディア: CD

エリック・クラプトンが健康と活動への意欲を回復するようになるのは、翌1974年のことだった。彼は新バンドを率いてマイアミで新作のレコーディングを敢行。その作品は「461 Ocean Boulevard」というタイトルで同年に発表された。同作品は「レイドバック」という当時の流行語を地でいくような作風であり、またボブ・マーリーのカヴァーであるシングル"I Shot The Sheriff"は、1974年9月14日付のシングルチャートで全米ナンバーワンを獲得するヒットとなった。

461 Ocean Boulevard

461 Ocean Boulevard

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 2004/11/09
  • メディア: CD

1975年、前作の流れを汲んだ作風のアルバム「There's One In Every Crowd (安息の地を求めて)」を発表。

There's One in Every Crowd

There's One in Every Crowd

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal International
  • 発売日: 1996/08/20
  • メディア: CD

また同年には エリック・クラプトン・ライヴ 「E.C. Was Here」を発表しているが、これは1974~75年のアメリカ、イギリスでのツアーの模様を収録したものだった。

E.C. Was Here

E.C. Was Here

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polygram
  • 発売日: 1996/08/20
  • メディア: CD

1976年には アルバム「No Reason To Cry」を発表。ここではボブ・ディランとザ・バンドがゲスト参加しているが、同年のザ・バンドの「ラスト・ワルツ」コンサートにエリック・クラプトンも参加した。

No Reason to Cry

No Reason to Cry

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 1996/09/10
  • メディア: CD

ラスト・ワルツ 特別編 [DVD]

ラスト・ワルツ 特別編 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

1977年、アルバム「Slowhand」を発表。名曲"Cocaine"を収録した同作からはシングル"Lay Down Sally"が全米最高位3位を記録するヒットとなり、アルバム自体もプラチナ・ディスクに輝く。

Slowhand

Slowhand

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 1996/09/10
  • メディア: CD

1978年にはアルバム「Backless」を発表するが、これも前作に引き続きプラチナ・ディスクとなり、人気のほどを見せつけた。

Backless

Backless

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: RSO
  • 発売日: 1996/09/10
  • メディア: CD

しかしクラプトンはこの「Backless」を最後にバンドを一新する。これまでのアメリカ人中心のメンバーから、元ヘッズ・ハンズ&フィートのアルバート・リーはじめ、全員がイギリス人というメンバーに替わった。そしてこのメンバーで行われた1979年の通算4回目の来日公演は、「Just One Night (ライヴ・アット・武道館)」という2枚組のライヴ・アルバムとしてリリースされた。

Just One Night

Just One Night

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 1996/09/10
  • メディア: CD


80年代のエリック・クラプトンのオリジナル・アルバムは・・・
「Another Ticket」(81)、ワーナー移籍第一弾の「Money And Cigarettes」(83)、「Behind The Sun」(85)、「August」(86)、「Journeyman」(89)。

Another Ticket

Another Ticket

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Japan
  • 発売日: 1996/09/10
  • メディア: CD

マネー・アンド・シガレット

マネー・アンド・シガレット

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/08/23
  • メディア: CD

ビハインド・ザ・サン

ビハインド・ザ・サン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/08/23
  • メディア: CD

オーガスト

オーガスト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/08/23
  • メディア: CD

ジャーニーマン

ジャーニーマン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/08/23
  • メディア: CD

オリジナル作とはいえないが、映画「ホーム・ボーイ (Homeboy)」のサントラには14曲もの新曲を提供している。

Homeboy

Homeboy

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1998/12/01
  • メディア: CD

90年代に入り、エリック・クラプトンはライヴ活動を精力的に行うようになったが、その成果は1991年10月発表の「24 Nights」で聴くことができる。

24 Nights

24 Nights

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 1994/11/28
  • メディア: CD

同年には沈黙していた旧友ジョージ・ハリスンを表舞台へと引っ張り出し、自らがバックアップしてジョージのツアーをお膳立てしたことも忘れられない。12月には来日公演も実現した。しかし表向きの活動の充実振りとは裏腹に、クラプトンの1991年は、決して幸せな年ではなかった。
プライベートでは正式な結婚をしないままであったイタリア人女優ロリ・デル・サントとの関係が修復できず、彼女との間の息子コーンと一緒の生活ができないまま孤独な生活を送っていたといわれるし、それから間もなくしてその息子コーンを突然の事故で失ってしまうという大きな不幸にも見舞われている。実はジョージとの共演ツアーもそうした現実から逃げるためでもあったと噂されていた。しかもジョージとしては、これが最後のライヴツアーとなった。

1992年2月、全曲をクラプトンが手掛けた映画サントラ「ラッシュ(Rush)」 発表。

Rush: Music From The Motion Picture Soundtrack

Rush: Music From The Motion Picture Soundtrack

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1992/01/08
  • メディア: CD

そして亡くなった自分の息子に贈った歌が名曲"Tears In Heaven"である。3月に、のちに「Unplugged」として作品化されるMTVの「アンプラグド・ショウ」で、この"Tears In Heaven"を披露。この曲は1992年に全米シングルチャート第2位を記録し、さらに1993年には年間最優秀曲に選ばれ、収録されたアルバムも最優秀アルバム賞を獲得した。

アンプラクド~アコースティック・クラプトン

アンプラクド~アコースティック・クラプトン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1992/09/10
  • メディア: CD

Eric Clapton - Tears in Heaven



1993年春のグラミー賞を6部門受賞し、「アンプラグド・ブーム」を捲き起こしたエリック・クラプトンは、翌1994年に全編ブルース・ナンバーで占められたアルバム「From The Cradle」を発表。

From the Cradle

From the Cradle

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1994/09/07
  • メディア: CD

1996年、映画『フェノミナン(Phenomenon)』にカバー曲、"Change the World"を提供している(元々はカントリー・シンガーのウィノナ・ジャッドが歌っている)。この曲でクラプトンはグラミー賞のソング・オブ・ジ・イヤーを獲得している。ちなみにプロデューサーはベイビーフェイス。

Phenomenon: Music From The Motion Picture

Phenomenon: Music From The Motion Picture

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1996/06/27
  • メディア: CD

1998年にはアルバム「Pilgrim」を発表。またワーナー時代のベスト盤「Clapton Chronicles」をリリース。

Pilgrim

Pilgrim

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 1998/03/03
  • メディア: CD

Chronicles:Best Of

Chronicles:Best Of

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WARNER
  • 発売日: 2005/12/20
  • メディア: CD

イギリス女王即位50周年式典のライヴでは、ジョージ・ハリスン死去への追悼として、元「ビートルズ」のポール・マッカートニーと共に、ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープスを演奏し、当時の録音同様リードギターを担当し、加えて特別にリードボーカルも担当する。

1999年、かねてから自身の所有するドラッグ更生診療所「クロスロードセンター」への資金捻出のために所有するギター104本をニューヨークのクリスティーズのオークションに出品した。その中には「愛しのレイラ」をレコーディングしたストラトキャスター「ブラウニー」が含まれていた。

2000年にB・Bキングとの競演作「Riding with the King」、2001年には単独のアルバム「Reptile」を発表。

Riding with the King

Riding with the King

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 2000/06/09
  • メディア: CD

Reptile

Reptile

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 2001/03/02
  • メディア: CD

エリック・クラプトン自身が「大規模なワールドツアーはこれを最後に行わない」とコメントするとおり、2001年のワールドツアーとなった「Reptile World Tour」を収録した2枚組「One More Car One More Rider」(02)。以降、"Tears In Heaven"や"Change the World"などの90年代のヒット曲は演奏しなくなる。

One More Car One More Rider

One More Car One More Rider

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージックジャパン
  • 発売日: 2002/10/30
  • メディア: CD

2度目のオークションは2004年6月24日に開かれ、出品された56本の中には彼の使用したギターで最も有名で長年愛用したブラッキー('56年製のフェンダー・ストラトキャスター)の愛称を持つギターも含まれ、当初の落札予想価格を大幅に越え最終的に95万9,500ドル(およそ1億520万円)の価格がつけられ「世界一値段の高いギター」となった。

「Me and Mr. Johnson」(04)は、クラプトンが敬愛する1930年代の伝説的ブルースマン、ロバート・ジョンソンのカバー集という変則的アルバム。エレクトリックとアコースティックを交え、ブルースへの敬意と愛情がたっぷりと込められているが、現在のクラプトン・スタイルで演奏されており、企画盤という印象はまったく受けない。あくまでオリジナル・アルバムとして楽しむことが可能な、完成度の高いアルバムに仕上がっている。

Me and Mr. Johnson (紙ジャケット仕様)

Me and Mr. Johnson (紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 2004/03/23
  • メディア: CD

その「Me And Mr. Johnson」のセッション&リハーサル音源を収録した作品が「Sessions for Robert J.」(04)。ロンドン、ロサンジェルス、ダラスで収録されたレコーディング・セッション&リハーサルの模様を収録。クラプトンの本音をそのままパックした作品としてリリース。

Sessions for Robert J.

Sessions for Robert J.

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WEA Japan
  • 発売日: 2004/12/07
  • メディア: CD

2004年11月3日、イギリス政府より、ナイトの爵位に次ぐとされる、「大英帝国第三級勲位」(CBE)が授与された。

ベストセラーとなったロバート・ジョンソンのカヴァー集「Me and Mr. Johnson」と同時期にレコーディングされた「Back Home」(05)は、2001年の「Reptile」以来の(ほぼ)オリジナル作品となり、ソロ、カバー、そして曲作りのパートナー、サイモン・クライミーとのコラボレーションのコンピとなっている。

Back Home

Back Home

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 2005/08/30
  • メディア: CD

2005年にはクリームの再結成ライヴが5月に4公演(5月2、4、5、6日)、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール、10月にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで3夜連続で当時のオリジナルメンバーで行われ、「Royal Albert Hall: London May 2-3-5-6 2005」(05)としてリリースされた。

Royal Albert Hall: London May 2-3-5-6 2005

Royal Albert Hall: London May 2-3-5-6 2005

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 2005/10/04
  • メディア: CD

2007年にはクリーム、ブラインド・フェイス、テレク&ザ・ドミノス、ソロとエリック・クラプトンのキャリアを総括する36曲のベスト・アルバム「Complete Clapton」もリリースされた。

Complete Clapton

Complete Clapton

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise/WEA
  • 発売日: 2007/10/15
  • メディア: CD

世界各国でのツアーを行い、来日公演も多数。クラプトン本人は大の日本好きであることで知られており、ツアーでなくプライベートでも格闘技イベント(PRIDE)を観戦するためなどで来日しているとか。
20世紀末頃から何度かあった「来日は今回が最後」発言についても、「『最後』という言葉を使うと、客が沢山入ると思った。」という、本人のインタビューでの回答があったことから、ツアーを続けていることへの「言い訳」とも、単なる「ジョーク」ともいわれている。「『大規模な』ツアーは最後になる」と言っただけであったが、世界中のメディアが屈解して報道してしまったのが真実のようだ。


Early career (1960s)

The Yardbirds (1963-1965)
1964 Sonny Boy Williamson and The Yardbirds (live)
1964 Five Live Yardbirds (live)
1965 For Your Love
1965 Having a Rave Up
1971 The Yardbirds Featuring Performances by:
Jeff Beck, Eric Clapton, and Jimmy Page (compilation)

The Immediate All-Stars (1965)
1968 Blues Anytime Vol. 1 (compilation)
1968 Blues Anytime Vol. 2 (compilation)
1968 Blues Anytime Vol. 3 (compilation)

John Mayall & the Bluesbreakers (1965-1966)
1966 Blues Breakers with Eric Clapton

Powerhouse (1966)
1966 What's Shakin' (compilation)

Cream (1966-1968, reunion 2005)
1966 Fresh Cream
1967 Disraeli Gears (カラフル・クリーム)
1968 Wheels of Fire (クリームの素晴らしき世界)
1969 Goodbye (グッバイ・クリーム)
1969 Best of Cream (compilation)
1970 Live Cream (live)
1972 Live Cream Volume II (live)
1972 Heavy Cream (compilation)
1983 Strange Brew (compilation)
1995 The Very Best of Cream (compilation)
1997 Those Were the Days (box set)
2000 20th Century Masters (compilation)
2003 BBC Sessions (compilation)
2005 Cream Gold (compilation)
2005 Royal Albert Hall London May 2-3-5-6 2005 (live)

Blind Faith (1968-1969)
1969 Blind Faith

John Lennon and the Plastic Ono Band (1969)
1969 Live Peace in Toronto 1969 (live)

Delaney & Bonnie & Friends (1969-1970)
1970 On Tour with Eric Clapton (live)

Vivian Stanshall and the Sean Head Showband (1970)
1974 The History of the Bonzos (compilation)
1992 Cornology (compilation)
2000 New Tricks (compilation)

Derek and the Dominos (1970)
1970 Layla and Other Assorted Love Songs (いとしのレイラ)
1973 In Concert (live)
1990 The Layla Sessions: 20th Anniversary Edition (box set)
1994 Live at the Fillmore (live)

Solo career (1970s-present)
studio albums
1970 Eric Clapton
1974 461 Ocean Boulevard
1975 There's One in Every Crowd (安息の地を求めて)
1976 No Reason to Cry
1977 Slowhand
1978 Backless
1981 Another Ticket
1983 Money and Cigarettes
1985 Behind the Sun
1986 August
1989 Journeyman
1994 From the Cradle
1998 Pilgrim
2000 Riding with the King (with B.B. King)
2001 Reptile
2004 Me and Mr. Johnson
2004 Sessions for Robert J (CD and DVD package)
2005 Back Home
2006 The Road to Escondido (with J. J. Cale)
live albums
1973 Eric Clapton's Rainbow Concert
1975 E.C. Was Here
1980 Just One Night
1983 Time Pieces Vol.II Live In The Seventies
1991 24 Nights
1992 Unplugged
1996 Crossroads 2: Live in the Seventies (box set)
1997 Eric Clapton - Live in Hyde Park
2002 One More Car, One More Rider

compilations
1972 The History of Eric Clapton
1972 Eric Clapton at His Best
1982 Time Pieces: Best Of Eric Clapton
1984 Backtrackin'
1987 The Cream of Eric Clapton
1988 Crossroads (box set)
1991 Eric Clapton Story
1995 The Cream of Clapton
1999 The Blues
1999 Clapton Chronicles: The Best of Eric Clapton
2007 Complete Clapton

Soundtracks, collaborations and guest appearances
with George Harrison
(largely uncredited due to contractual constraints)
1968 The Beatles/White Album (with The Beatles)
1968 Wonderwall Music (soundtrack from the 1968 film, Wonderwall)
1970 All Things Must Pass
1971 The Concert for Bangla Desh (live, with various artists)
1974 Dark Horse
1976 The Best of George Harrison (compilation)
1979 George Harrison
1987 Cloud Nine
1989 Best of Dark Horse 1976-1989 (compilation)
1992 Live in Japan (live)
2003 Concert for George (live, with various artists)
2004 The Dark Horse Years 1976-1992 (box set)

with other artists
1968 Lumpy Gravy (with Frank Zappa)
1970 Stephen Stills (Stephen Stills' solo debut)
1970 Leon Russell (with Leon Russell)
1971 The London Howlin' Wolf Sessions (with Howlin' Wolf)
1971 The Sun Moon & Herbs (with Dr. John)
1977 Rough Mix (with Pete Townshend and Ronnie Lane)
1978 The Last Waltz (live, with The Band, et al.)
1980 The Party LP (live, with Alexis Korner)
1981 Face Value (with Phil Collins)
1984 The Pros and Cons of Hitch Hiking (Roger Waters' solo debut)
1986 Persona (with Liona Boyd)
1989 ...But Seriously (with Phil Collins)
1989 Oro, incenso e birra (with Zucchero)
1991 Stranger in This Town (Richie Sambora's solo debut)
1991 Zucchero (with Zucchero)
1992 The One (with Elton John)
1993 Ten Summoner's Tales (with Sting)
1997 Retail Therapy (with TDF)
1999 Supernatural (with Santana)
1999 Anyway the Wind Blows (with Bill Wyman's Rhythm Kings)
2004 Zu & Co. (with Zucchero)
2004 Zu & Co. Live at the Royal Albert Hall (live, with Zucchero)
2003 Ringo Rama (with Ringo Starr)
2004 Stardust: The Great American Songbook Volume III (with Rod Stewart)
2005 Africa Unite: The Singles Collection (with Bob Marley)
2006 Live at Montreux 1986 (live, with Otis Rush)
2008 Nine Lives (with Steve Winwood)
2008 The City that Care Forgot (with Dr. John)
2008 Skin Deep (with Buddy Guy)

soundtracks
1985 Heaven Is One Step Away (1985 film, Back to the Future)
1985 Edge of Darkness (1985 television drama, Edge of Darkness)
1987 Lethal Weapon (1987 film, Lethal Weapon)
1988 Homeboy (1988 film, Homeboy)
1989 Lethal Weapon 2 (1989 film, Lethal Weapon 2)
1991 Rush (1991 film, Rush)
1992 Lethal Weapon 3 (1992 film, Lethal Weapon 3)
1996 Phenomenon (1996 film, Phenomenon)
1999 The Story of Us (1999 film, The Story of Us)

The Grateful Dead Discography [Artist EFG]

grateful dead photo01-01.jpg

The Grateful Dead
グレイトフル・デッド (The Grateful Dead) は、1965年、アメリカカリフォルニア州サンフランシスコで結成された。グレイトフル・デッドの音楽はロック、フォーク、ジャズ、ブルーグラス、カントリー、ブルース、サイケデリック・ロックなど様々な要素を内包している。ライブの長時間に渡る即興演奏を信条としていた。

<バンド名の由来>
ジェリー・ガルシアが古いブリタニカ百科事典を適当に開いて見つけたGrateful Dead の単語をバンド名したといわれている。この辞書に載っていたGrateful Dead とはトビト記やチベット仏教の経典など世界中に残っている「彷徨える魂を成仏させる旅人の寓話」に登場する「感謝する死者(Grateful Dead)」に由来する。

1960年代のヒッピー文化、サイケデリック文化を代表するバンドで、デッドヘッズと呼ばれる熱狂的な追っかけファンが多く、ヒットチャートとはほとんど無縁の存在ながら、毎年のようにスタジアム・ツアーを行い、常にアメリカ国内のコンサートの年間収益では一二を争う存在だった。日本では知名度が高くないが、本国アメリカではアメリカを代表する伝説的バンドとして認識されている。

The Grateful Dead - Ripple



1960年代後半のヒッピーやフラワー・パワーなどに象徴されるカウンター・カルチャーの台頭の中で、その中心地となったサンフランシスコでジェファーソン・エアプレインと共にムーヴメントの象徴となったのがグレイトフル・デッドだった。ジェファーソン・エアプレインがいち早く商業的な成功を収め、オーヴァーグラウンドに影響力を誇っていったのと対照的に、グレイトフル・デッドはあくまでアンダーグラウンドな素地を通し時間をかけてリスナーの心に深く入り込んでいくような存在といえた。

グレイトフル・デッドの中心人物として知られたジェリー・ガルシアは、1942年8月1日、米サンフランシスコに生まれた。ガルシアは1957年、15歳の頃からギターを弾き始めたが、1959年にパロ・アルトに移り、その頃、後にデッドの作詞を担当することになるロバート・ハンターと知り合っている。1962年になるとガルシアはバンジョーを弾き始め、フォーク~ブルー・グラスのバンドなどでプレイし始める。それから二年後の1964年頃までにはマザー・マギーズ・アップタウン・ジャグ・チャンピオンズのメンバーとなり、そこで後のデッドのメンバーとなるボブ・ウィアーとロン“ピッグペン”マカーナンらと出会っている。

ボブ、ロンと出会いエレクトリック・バンドに転向したガルシアのバンドは、ビル・カウツネン、フィル・レッシュらを加え、新たにウォーレックスを結成。また彼らは同時期に共同生活を始めた。その後LSDを常用していたメンバー達は、ケン・キーシーのアシッド・テストに参加するなどといった出来事を経て、バンド名をグレイトフル・デッドと改め活動を本格化させる。

グレイトフル・デッドはビル・グラハム経営のフィルモア・ウエストをはじめ、アヴァロン・ボールルーム、カルーセルといったクラブ、ライヴ・ハウスで活動。地元サンフランシスコではジェファーソン・エアプレインと人気を二分するようになった。そんな彼らに目をつけ契約の話を持ちかけたのが、ワーナー・ブラザーズで、デッドはワーナーと1967年1月に正式契約。
3月には早くもデビュー・アルバム「The Greatful Dead」を発表。またこの契約前後の1月にはゴールデン・ゲイト・パークで行われた大規模なイヴェント「ビー・イン」に参加。マスコミはガルシアに「キャプテン・トリップス」なる称号を与える。その後二人目のパーカッショニスト、ミッキー・ハートがバンドに加入。

The Grateful Dead (1967)

Grateful Dead

Grateful Dead

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2003/02/24
  • メディア: CD

1968年にライヴ音源にスタジオ録音のサウンドを被せるという実験的な作品で、2ndアルバムとなる「Anthem Of The Sun (太陽の讃歌)」を発表している。

Anthem Of The Sun (1968)

Anthem of the Sun

Anthem of the Sun

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2003/03/03
  • メディア: CD

1969年には3rdアルバム「Aoxomoxoa (アオクソモクソア)」を発表。ただこの後者二作は商業的に成功せず、デッドはスタジオ使用料含め多大な借金を背負うことになってしまった。キーボーディストのトム・コンスタンテンがメンバーとして加入している。

Aoxomoxoa (1969)

Aoxomoxoa

Aoxomoxoa

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2003/03/03
  • メディア: CD

1967年のモンタレー・ポップ・フェスティヴァルや1969年のウッドストック・フェスティヴァルといった歴史的なイヴェントにも出演したデッドだったが、彼らはライヴでこそ本領を発揮する、というタイプのバンドだった。その成果ともいえるのが初のライヴ作品となる「Live Dead」だった。彼らのサウンドに漂う開放的な空気感やそれまでの作品では大きく展開されていなかった素晴らしいインタープレイといったものが聴かれ、彼らの代表作のひとつとして現在でも親しまれている。

Live / Dead (1969)

Live / Dead

Live / Dead

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2003/03/03
  • メディア: CD

1970年にはCSNばりのハーモニー、アコースティック感の強い「Working Man’s Dead」を発表。この異色作はファンにとっては驚きの大きいものだったが、同年発表の次作「American Beauty」とともにゴールド・ディスクを獲得(デビュー作以来)。両者は彼らの代表作の一角を担う作品となった。

Workingman's Dead (1970)

Workingman's Dead

Workingman's Dead

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2003/03/03
  • メディア: CD

American Beauty (1970)

American Beauty

American Beauty

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2004/11/23
  • メディア: CD

また「Working Man’s Dead」の発表前後にはサンフラワーというレーベルから 「Vintage Dead」 、 「Histric Dead」 という二枚のアルバムが市場に出回ったが、これらは1966年に前述のアヴァロンで収録されたライヴ音源を収録したものだった。

この後1971年に正式なライヴ盤の二作目となる「Greatful Dead」を発表。これは同年4、5月に行われたライヴの模様を収録したものだった。

Grateful Dead (1971)

The Grateful Dead (Skull & Roses)

The Grateful Dead (Skull & Roses)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2003/03/22
  • メディア: CD

この時期にガルシアはソロ・アルバム「Garcia」、ボブ・ウィアーが「Ace」を制作。またガルシアはニュー・ライダーズ・オブ・パープル・セイジのデビュー作に準メンバーとして参加したりもした。

Garcia

Garcia

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2005/04/12
  • メディア: CD

キース(key)とドナ(vo)のゴドショウ夫妻をメンバーに加えたデッドは1972年4月から6月にかけて欧ツアーを廻る。この時のステージの模様を収めたのが、同1972年中に発表された3枚組ライヴ作「Europe ’72」。この売り上げでデッドは長年の負債を返済することができたとも言われているが、しかし一方では悲しい出来事もあった。翌1973年3月8日にオリジナル・メンバーのピッグペンが肝硬変でこの世を去ったのだ。

Europe 72 (1972)

Europe 72

Europe 72

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 2003/03/22
  • メディア: CD

History Of The Grateful Dead Vol.1 (1973)

History of the Grateful Dead, Vol. 1 (Bear's Choice)

History of the Grateful Dead, Vol. 1 (Bear's Choice)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

1973年7月、デッドはオールマン・ブラザーズ・バンド、ザ・バンドらと共にNYワトキンス・グレンのサマー・ジャムに参加。600個以上のスピーカー群がステージに積まれるという巨大PAシステムが話題を呼ぶ中、60万人ものオーディエンスをそのサウンドで酔いしれさせた。またこの時期デッドは自己レーベル、グレイトフル・デッド・レコードとその子会社ラウンドを設立。
1973年、「Wake Of The Flood (新しき夜明け)」をリリース。また翌1974年にはワーナーから「From The Mars Hotel」を発表している。両者とも全米トップ20に入るヒットとなったが、1974年10月になるとデッドはウィンターランドでのコンサートを最後に休業を宣言。同時に解散説も流れた。

Wake Of The Flood (1973)

Wake of the Flood

Wake of the Flood

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino/WEA
  • 発売日: 2006/03/07
  • メディア: CD

Grateful Dead from Mars Hotel (1974)

From the Mars Hotel

From the Mars Hotel

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino/WEA
  • 発売日: 2006/03/07
  • メディア: CD

しかし1975年になるとデッドは解散説を吹き飛ばすように前線復帰。 「Blues For Allah」を発表したが、これはそれまでにおけるデッド最大のヒット(全米最高位12位)となり、復活を力強くアピールした。
また1976年には休業前に行われたウィンターランドでの5日間のコンサートの中から厳選された音源から成る2枚組ライヴ作「Steal Your Face (凍てついた肖像)」を発表している。

Blues For Allah (1975)

Blues for Allah

Blues for Allah

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino/WEA
  • 発売日: 2006/03/07
  • メディア: CD

Steal Your Face (1976)

Steal Your Face!

Steal Your Face!

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2005/02/14
  • メディア: CD

1977年に入るとデッドはアリスタに移籍し、同年に「Terrapin Station」を発表。1978年にはリトル・フィートのロウエル・ジョージのプロデュースによる作品「Shakedown Street」を発表した。同作を最後にゴドショウ夫妻が脱退している(キースはこの後1980年に自動車事故で他界)。
脱退以前1978年9月にデッドはエジプトのカイロで行われたナショナル・アンティーク・ミュージアム・ベネフィットに出演。その機材の巨大さとともに話題をさらった。

Terrapin Station (1977)

Terrapin Station

Terrapin Station

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino/WEA
  • 発売日: 2006/03/07
  • メディア: CD

What A Long Strange Trip It's Been (1977)

What A Long Strange Trip It's Been: The Best Of The Grateful Dead

What A Long Strange Trip It's Been: The Best Of The Grateful Dead

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1989/02/10
  • メディア: CD

Shakedown Street (1978)

Shakedown Street

Shakedown Street

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2006/03/07
  • メディア: CD

1979年になるとゴドショウ夫妻の代わりに元シルヴァーのブレント・ミッドランドが加入し、翌1980年にアルバム「Go To Heaven」を発表。“アラバマ・ゲッタウェイ”のシングル・ヒットで若いリスナーからの人気を掴んだ一方、同年9月25日~10月14日にかけて行われたサンフランシスコのウォーフォールド・シアター、そして10月22日~31日にかけて行われたNYのラジオ・シティ・ミュージック・ホールでのロング・コンサートも話題を呼んだ。結成15年を記念した同コンサートは一日平均5~6時間、長い場合には8時間にも及ぶデッドならではの演奏を披露。
この時の模様はアコースティック・セットを纏めた「Reckoning」と、エレクトリック・セットを纏めた「Dead Set」(共に1981年発表)で聴くことができる。

Go To Heaven (1980)

Go to Heaven

Go to Heaven

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2006/04/10
  • メディア: CD

Dead Set (1981)

Dead Set

Dead Set

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2006/04/10
  • メディア: CD

Reckoning (1981)

Reckoning

Reckoning

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2006/04/10
  • メディア: CD

この後ガルシアやウィアーのソロなどは発表されたが、デッド本体の作品は長い間リリースされなかった。ただこの時期もライヴは年間80本以上という量をこなしていた。
スタジオ作としては7年ぶりとなる「In The Dark」が1987年に発表される。”タッチ・オブ・グレイ”という全米10位に入るシングル・ヒットも生まれた同作は、アルバム自体も全米6位を記録する、デッド史上最大の成功作となった。また同時期(1986年夏と1987年夏の二回)に行われたボブ・ディランとの全米ツアーも大いに話題となった。

In The Dark (1987)

In the Dark

In the Dark

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2006/04/10
  • メディア: CD

1988年に入っても相当数のライヴをこなしていたデッドは、1989年にディランとのジョイント・コンサートの模様を収録した「Dylan And The Dead」を3月に発表。

Dylan & the Dead

Dylan & the Dead

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Special MKTS.
  • 発売日: 2008/02/01
  • メディア: CD

Postcards of the Hanging: The Grateful Dead Perform the Songs of Bob Dylan

Postcards of the Hanging: The Grateful Dead Perform the Songs of Bob Dylan

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2005/02/14
  • メディア: CD

その後ガルシアのソロ「Almost Acoustic」などを挟み、「イン・コンサート・アゲインスト・ザ・エイズ」にジョン・フォガティ、トレイシー・チャップマン、ロス・ロボスなどと共に参加。

Almost Acoustic

Almost Acoustic

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Koch
  • 発売日: 1995/10/24
  • メディア: CD

同年8月からは恒例のツアーという予定だったのだが、これは87年頃から問題視されていたデッドの新しいファン層による暴動まがいの行動により、各会場付近の住民を中心とした反対派からの抗議を受け中止となってしまうという出来事も起きている。これはデッドの「スケルトン・マーク」がファッションとしてブームとなるという背景の中、リスナーの世代交替によって、無茶をする若者層が入り込んできた結果、穏やかなヒッピー思想に基づく古くからのファンがデッドから離れていくという弊害が生んだ結果だった。
1988年10月にはアルバム「Bulit To Last」がリリースされている。

Built To Last (1989)

Built to Last

Built to Last

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Dead Set [Bonus Tracks]
  • 発売日: 2006/04/10
  • メディア: CD

同作品と前後してツアーを開始したデッドは、1990年4月まで継続してライヴを行い、その音源からライヴ作を制作することを企画。しかし、同1990年7月26日にドラッグ禍でブレント・ミッドランドが死去。このため10月にリリースされた前述の企画から生まれたライヴ作「Without A Net」は彼の追悼盤となってしまった。ただデッドはこの後も元チューブスのキーボーディスト、ヴィンス・ウェルニックを加えライヴ活動を継続した。

Without A Net (1990)

Without a Net

Without a Net

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2005/02/14
  • メディア: CD

アルバム発表のないまま、デッドはもの凄い勢いでライヴ活動を続ける。
1992年秋のツアーだけはガルシアの体調不良によりキャンセルとなったものの、そのライヴ本数、収益などはこの数年の間、他アーティストを引き離し、常に年間トップを独走するほどのものだった。また前後するが1991年8月16日にアオクソモクソア(Aoxomoxoa) などデッドのアートカヴァーやサンフランシスコのポスター・アートを数多く描いたリック・グリフィンが死去。 秋には過去のライヴ音源による作品「One From the Vault」(1975年のライヴ) 、翌1992年に「Two From The Vault」(1968年のライヴ) をリリースした。

One from the Vault

One from the Vault

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2005/02/14
  • メディア: CD

Two from the Vault

Two from the Vault

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2005/02/14
  • メディア: CD

Three from the Vault

Three from the Vault

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2007/07/17
  • メディア: CD

その後も相変わらず作品発表のないデッドだったが、1995年、「Hundred Years Hall」をリリース。しかしこのリリースと時期を同じくして悲劇は起こった。デッドの中心人物というのみならず、サンフランシスコ・ヒッピー・ムーヴメントの守護神的存在、60年代アメリカの象徴といえたジェリー・ガルシアが8月9日に永眠してしまう。アメリカでは多くの文化人らが大きなカルチャーを生んだジェリー・ガルシアの死を悼み追悼した。

Hundred Year Hall (1995)

Hundred Year Hall: 4-26-72

Hundred Year Hall: 4-26-72

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2005/01/24
  • メディア: CD

その後ミッキー・ハートはじめ残りのメンバーがグレイトフル・デッドとしての活動を続行する、と宣言したが、結局それは実現せず、バンドはそのまま解散となった。


The Golden Road (1965-1973)

The Golden Road (1965-1973)

The Golden Road (1965-1973)

  • アーティスト: Grateful Dead
  • 出版社/メーカー: Rhino/Warner Archives
  • 発売日: 2001/10/22
  • メディア: CD

Beyond Description (1973-1989)

Beyond Description (1973-1989)

Beyond Description (1973-1989)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WEA Japan
  • 発売日: 2004/10/25
  • メディア: CD


Fillmore West 1969

Fillmore West 1969

Fillmore West 1969

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2005/12/05
  • メディア: CD

Live at Fillmore East 2-11-69

Live at Fillmore East 2-11-69

Live at Fillmore East 2-11-69

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2005/02/14
  • メディア: CD

Fillmore East: April 1971

Fillmore East: April 1971

Fillmore East: April 1971

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2005/01/24
  • メディア: CD

Steppin' Out with the Grateful Dead: England '72

Steppin' Out with the Grateful Dead: England '72

Steppin' Out with the Grateful Dead: England '72

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2005/01/24
  • メディア: CD

Live at the Cow Palace: New Years Eve 1976

Live at the Cow Palace: New Years Eve 1976

Live at the Cow Palace: New Years Eve 1976

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2007/01/23
  • メディア: CD

1978年9月15、16日、あまりにも有名なエジプトはギザのピラミッドの前、サウンド・アンド・ライト・シアターで行われた伝説のギグを収録。ライヴ音源は、以前2004年に発売されたボックス・セット『Beyond Description』に収録された3曲以外は全て初出。100分越えのDVDには、ちょうど月食と重なったライヴの模様を含むエジプト公演最終日からの13曲と、「Vacation Tapes」と冠された貴重なオフショット映像を収録。

Rocking the Cradle: Egypt 1978

Rocking the Cradle: Egypt 1978

Rocking the Cradle: Egypt 1978

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2008/10/06
  • メディア: CD


ザ・バンドがラスト・コンサート「ラスト・ワルツ」を行った歴史と伝統の殿堂であるサンフランシスコの会場「Winterland」の閉幕を飾る記念のライヴ。1978年12月31日に最後の歴史は刻まれた。
Closing Of Winterland

Closing of Winterland (Dol Dts) [DVD] [Import]

Closing of Winterland (Dol Dts) [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Monterey Video
  • メディア: DVD


1967 The Grateful Dead
1968 Anthem Of The Sun (太陽の賛歌)
1969 Aoxomoxoa (アオクソモクソア)
1969 Live / Dead
1970 Workingman's Dead
1970 American Beauty
1971 Grateful Dead
1972 Europe 72
1973 History Of The Grateful Dead Vol.1
1973 Wake Of The Flood (大洪水)
1974 Grateful Dead from Mars Hotel
1975 Blues For Allah
1976 Steal Your Face (凍てついた肖像)
1977 Terrapin Station
1977 What A Long Strange Trip It's Been
1978 Shakedown Street
1980 Go To Heaven
1981 Dead Set
1981 Reckoning
1987 In The Dark
1989 Built To Last
1990 Without A Net
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